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考え、発信する場所「せんだいメディアテーク」

考え、発信する場所
「せんだいメディアテーク」

DATA
せんだいメディアテーク
宮城県仙台市青葉区春日町2-1
http://www.smt.jp/

杜の都が誇る文化施設

宮城県の県庁所在地である仙台市にあるせんだいメディアテークは、市民が文化に触れることのできる場所、そしてそれを発信できる場所として生まれた文化施設だ。シネマルーム、美術館、図書館、イベントスペース、カフェが同居し、市民や地域の人に、様々な情報を提供することはもちろんのこと、それを発信することを基本的な約束としている。そのため多くのイベントにも利用され、文化と人の 「節点」 として機能している。
また、建築そのものがひとつの文化だ。設計は伊東豊雄氏によるもの。世界的にも評価が高く、海外からも視察のために多くの人が訪れる。建物は、13本の鉄骨独立シャフトと7枚の鉄骨フラットスラブによって構成されていて、地上7階、地下2階。表通りに面した壁面は全面ガラス張りになっており、街路樹のけやきが地上のどの階からも見えるため開放的な空間が広がる。その開放感が人と人との交流を活発にしてくれるのかもしれない。

震災後に生まれた「てつがくカフェ」

まず、副館長の佐藤泰さんが連れて行ってくれたのが、「考えるテーブル」 という空間。黒板があり、テーブルとイスがあった。よく見るとテーブルも黒板と同じ材質でチョークで書き込むこともできる。そこは表現活動について自由に考えていく場。

東日本大震災後には、そこで 「てつがくカフェ」 というイベントが行われるようになった。てつがくカフェでは、当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」 といったことをみんなで考える。ゆっくりお茶を飲みながら “対話” をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験するためのものだ。

佐藤さんも震災で様々なことを考えたと話す。当たり前の日常。当たり前でない非日常。当たり前ではなかった、当たり前。当たり前でないものに壊された当たり前。自分のことも他人のことも、何度も何度も考えた。そして今も考え続けているという。そういうったことをみんなでしようというのが 「てつがくカフェ」 だ。


文化との触れ合いから、その先へ

考えることの自由なスペースとして、現在せんだいメディアテークは多くの人に活用されている。お話の最後に佐藤さんも 「開館から今まで、さまざまな文化に触れる場所を作るということではある程度の成功を収めたと思っています。だからこれから先、もう一歩前へ進みたいと思っています」 とお話をしてくれた。その話を受けて中田は、「そのもう一歩先とは例えばどんなことですか?」 と質問をした。するとこんなふうに答えてくれた。
「現在、我々が思っている以上にここで自由にいろいろなことが行われています。でも、実はまだ我々が作った枠組みのなかで利用者のみなさんは活動をしている。つまりサービスする側とされる側という図式がまだ強いんですね。そこを取り払って、利用者のみなさんも含めて枠組みから作っていけることが次の一歩だと思います」

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