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美しいガラス作品に出会う「藤田喬平ガラス美術館」

美しいガラス作品に出会う
「藤田喬平ガラス美術館」

DATA
藤田喬平ガラス美術館
宮城県宮城郡松島町高城浜1−4
http://www.ichinobo.com/museum/

ガラス作品に惚れ込んで

日本三大名所として多くの人が訪れる松島町。この地で長年にわたり温泉宿を営むホテル 「松島一の坊」 には、世界にその名を知られたガラス工芸家の作品を展示する美術館が併設されている。
中田が今回訪れた 「藤田喬平ガラス美術館」 だ。館長の高橋征太郎氏が藤田氏の作品に惚れ込み、本人へ美術館の構想を相談したところ承諾を得て実現、1996年に開館した。
藤田氏のあらゆる年代の作品が収蔵されており、常設されている作品は季節ごとに展示替えを行うほかに、現代のガラス工芸家による企画展も行われている。

ガラス工芸家 藤田喬平

藤田喬平氏は1921年に東京に生まれた。東京美術学校 (現・東京藝術大学) で彫金を学び、卒業後にガラス製品メーカーに就職。すぐに独立し、ガラス作品の制作へ没頭して行く。
1970年代にはガラス工芸の歴史を持つイタリア・ヴェネチアに渡り、色ガラスや金箔を用いる技術を学びながら制作を重ねた。以来、長きに渡りヴェネチアガラスの伝統技法も学び続け、生涯をガラス作品の制作に捧げた人物だ。

花器、ハコ、グラス、器、茶器、造形作品などあらゆる造形に挑戦し、ガラスに命を吹き込んだように艶やかで色彩豊かな作品を発表。自らのインスピレーションと“日本の美”をありありと表現するなかで、独自の芸術世界を確立した。


夢を入れるハコ「飾筥」

茨城県北茨城市で訪れたガラス工房SILICAで藤田氏のガラス作品を見たときに、「衝撃を受けた」 と中田が語る作品がこちらにも展示されている。
それは、江戸時代の華やかな琳派芸術を表現した 「飾筥 (かざりばこ)」 というシリーズ。
「紅白梅」、「紅葉」、「朱雀」といった数々の飾筥は、色ガラスに加えて金箔やプラチナ箔を閉じこめ、日本の伝統的なハコを作り上げている。「フジタのドリームボックス」 と呼ばれ、見る者を虜にする作品だ。
「藤田先生の作品のひとつの特徴として、フッ化水素という薬品を用いてすりガラスに仕上げています」 とスタッフの方にご案内を頂く。その質感もまた、“ガラス”という既成概念を超えた美しさを見せてくれる。美術館では、飾筥に光を透過させる方法で展示されており、作品のまた別の姿が浮かび上がっていた。

「イタリアで制作されたものと日本で制作された作品では、色彩感覚が違うように感じますね」 と中田。イタリアで制作し、ヴェネチアガラス伝統のカンナ技法を用いた、 「カンナ文様」 のシリーズも数多く展示されている。流線はどこまでも伸びやかに、色はおおらかにその魅力が溢れるよう。
藤田喬平ガラス美術館は数々のガラス作品を間近に見ることで、日本のガラス工芸界を牽引した作家が生み出した芸術に触れることができる美術館なのだ。

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