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人のためにある家具「木工作家 齋藤英樹」

人のためにある家具
「木工作家 齋藤英樹」

DATA
木のしごと 樹々
宮城県仙台市
http://www.k5.dion.ne.jp/~ju-ju/

木の特徴を大切にする

石巻市に工房を置き、ほっと心を和ませてくれる木の家具を制作している 「木のしごと 樹々」。木工作家の齋藤英樹さんは 「単純に木の家具を作るというのではなく、木の素材の面白さを知ってもらうような製品を作っている」 と話をしてくれた。
たしかに、余計な装飾がないだけに、木の持つ魅力が伝わってくる。木の色をいかした作品は、たくさんのバリエーションもあるし、近寄ってみるとそれぞれ匂いもずいぶん違っているのだ。そういった木の特徴を大切にして、イス、テーブル、キャビネットといった普段の生活のなかにある家具を作っている。
齋藤さんは学校を卒業後、車を販売する企業に就職して営業として働いてたが、そのときに山を切り開いてログハウスを立てて住んでいる人に出会い、その人に脱サラをすることを宣言してしまったのだという。それで職業訓練校に通い木工を学び、工房で修行を積んで独立を果たした。

人を際立たせる家具

齋藤さんの作品は、ビビッドに目立つものではなく、スッと生活に入り込んでいるような優しさのあるものだ。目指しているのは 「人を際立たせる家具」 だという。
「部屋に飾る絵がありますよね。あれに例えたら、あくまでも絵は人。その飾りの額縁が家具だと思っています。絵をどれだけきれいに見せるか。家具もどれだけ人を際立たせるかというものだと思うんです」 そう齋藤さんは話す。
さまざまな家具を見せてもらっているうちに中田が 「いつも思うんですけど、いいハンガーってあまりないんですよね。形が崩れるちゃう。木でいいハンガーって作れませんか?」 と聞いた。すると 「できると思いますよ。でも手仕事の商品っていうと、コストの関係で作る人がいないのかもしれませんね」 と齋藤さんが答えた。


地元の木で作品を作る

たしかに生活の糧として製品を作ればコストの計算は重要になってくる。ただし、こうも言った。
「作り手は、どうしてもコストを考えてしまって、作ること自体をやめてしまうことがあるんです。でもそれを超えたときにおもしろいものができるのかもしれません」
その言葉にはこんな裏付けがあった。齋藤さんは東北工業大学で技師として教鞭もとっているのだが、学生たちは無茶なことも平気でするという。「学生はデザインから入るので、無茶をする。でも、その自由な発想から自分が学ぶことも多いんです。」

どんな家具を作るかという発想は柔軟に持ち続けること。革職人が作業のときに座りやすいミシン用の椅子、かんなくずを使って染色した紙ひもで座面を編んだ椅子、ちょっとした閃きを緻密に設計し、形にするのだ。

木の仕事をしていると、木を切っている人がいるとつい声をかけてしまうという。いつの間にかつながりができ、いろいろな木を集めるようになったそうだ。でも製品として使うのはまだ先。少しづつ地元の木を集めて将来、地元産の木材を使うのが楽しみだと齋藤さんは語ってくれた。

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