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20世紀を代表する彫刻家が暮らしたアート空間「イサムノグチ庭園美術館」

20世紀を代表する彫刻家が暮らした
アート空間「イサムノグチ庭園美術館」

DATA
イサムノグチ庭園美術館
香川県高松市牟礼町牟礼3519
http://www.isamunoguchi.or.jp/

日本のアトリエ

日本人の英文学者を父に、アメリカ人の作家を母に持つイサムノグチ。「20世紀を代表する彫刻家」として知られるが、舞台芸術やインテリアデザイン、加えてランドスケープ・デザインまでもこなす、幅広い活動をおこなった芸術家だ。
もともとはニューヨークにアトリエを構えて活動していたが、戦後は日本での活動も増え、慶應義塾大学の「新万来舎」(1950年)や、広島の平和大橋(1952年)なども彼の作品。また、岐阜ちょうちんを用いた光の彫刻「あかり」や、北大路魯山人のもとでおこなった陶器の彫刻など、日本独自の要素を取り入れた作品も多い。これらの作品製作のために何度か日本を訪れたのち、1969年に香川県牟礼町にもアトリエを構えた。以後1988年にこの世を去るまで、1年のうち何ヶ月かはここに住んで作品を作っていたという。

自然と芸術を感じる庭園

そのアトリエと住居をそのまま美術館として開放しているのが、「イサムノグチ庭園美術館」である。美術館は、とくに区切られているわけではないが、大きく3つのエリアに分かれている。
1つはアトリエだったスペース。ここでひときわ目を引くのが、屋外に配置された石の彫刻群だ。イサムは晩年、それぞれの彫刻が置かれたまさにその場所で石を彫っていたという。なかには未完成のものもあるが、しかし個々の作品だけが芸術なのではない。配置されたスペース全体がまたひとつの作品のようで、全体を見渡すとハッとさせられてしまうのだ。ほかに酒造を移築改造した展示蔵もある。
2つめは住居。イサムが居を構え暮らしていた家は、現在文化財に指定されているため入室はできないが、イサムがデザインしたテーブルや先述の「あかり」は鑑賞可能。3つめは、イサム家の上の庭。棚田を改造し、丘や小川などが配置され、自然を模した彫刻庭園である。彫刻だけでなく、空間芸術も得意としたイサムならではの庭園だ。

遠望には五剣山(ごけんざん)を持ち、振り返れば屋島が見える。そのロケーションそのものがすでにこの美術館を「空間芸術作品」として成立させているともいえる。20世紀を代表する彫刻家が暮らしたアートな空間。そこに身をおくと、時間の流れを思わず忘れてしまいそうな感覚に捉われるはず。入館には予約が必要なので、webでチェックしてから訪れよう。

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