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見て触れて、柔らかさを感じる陶器「陶芸家 雪ノ浦裕一」

見て触れて、柔らかさを感じる陶器
「陶芸家 雪ノ浦裕一」

DATA
如月窯 雪ノ浦裕一
岩手県盛岡市高松1-2-36

温かみの伝わってくる作品

盛岡市で作陶を続ける雪ノ浦裕一さんの工房、如月窯におじゃました。雪ノ浦さんは岩手大学教育学部数学科に進むが、副専で美術を専攻、フレスコ画など古典絵画を学び、数学科卒業後、特設美術科専攻科を履修、その後、北海道の野幌で焼き物を学んだ。1年間だけ作家さんのもとで修行をし、25歳のとき岩手に来てからは夫婦で作品を作り続けている。
工房に並ぶ食器などの作品を見て中田が「柔らかい」という感想をもらすと、「温かいといわれることが多いですね」と雪ノ浦さんはいう。たしかに棚にならぶ作品はどれもゆったりとした温かさをたたえた作品ばかりだ。食卓にあったらほっとできるような、そんな存在感がある。

岩手のものを素材に使う

「器は使ってもらってなんぼですから」と雪ノ浦さんはいう。「日常雑器を作れないとダメだと思うんですよ」。展示会に出すためのいわゆる「作品」を作ることもあるが、根本には日常の器にこだわる気持ちがあるという。
雪ノ浦さんは岩手の土や灰などの素材をできるかぎり使って陶器を作っている。ほとんどは遠野や花巻や紫波などの土を使い、強度を考えて少し信楽の土もブレンドする。また、りんごの灰を使った灰釉の調合比を変え何度も重ねることでガラスのような厚みを出して独特の風合いを出している。陶器の釉として漆も使う。本焼きし焼〆た器の表面に拭き漆して焼き締めることで、使用時に水分を吸収しにくくなるのだ。
広い岩手県の中から材料を探し、常に土のバリエーションを楽しむ。その全く異なる表情をどう活かすか試行錯誤している。

熱中した中田はいくつもの作品を

雪ノ浦さんは、轆轤、手びねり、型おこし、など様々な技法で制作するが、今回は、タタラ技法での陶器作りに挑戦させてもらった。タタラ技法というのは生地を板状にしてそれを成型していくやり方だ。轆轤のように土のかたまりをそのまま形にしていく作業とはまた違った難しさがある。
成形のときにゆっくりと少しずつ形を変えていかないとゆがみのもとになってしまうのだそうだ。また、形作りのために加える力のかけ方が均一でないと焼いた時に焼戻しというものがきてしまい、これもまた変形の原因となってしまう。
中田もアドバイスを受けながら少しずつ成形していく。気がつけば熱中してしまい、茶碗を二個、そのうえ平皿まで作ってしまった。成形ができたら最後に模様をつけてできあがり。焼き上がりが楽しみだ。

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