人間の感性をいかした「梅錦山川」の酒造りとは?

人間の感性をいかした
梅錦山川」の酒造りとは?

老舗酒造の酒造り

「梅錦山川(うめにしきやまかわ)」といえば、日本酒好きなら知らない者はいないといっていいほどの酒蔵。なんといっても、全国新酒鑑評会では金賞を30回も受賞するという、超がつくほどの常連なのだ。
創業は明治5年というから、もうまもなく150年の足音が聞こえてくるほどの老舗だ。杜氏を務める山根福平さんは、1993年に「現代の名工」にも選出されており、とにかく味は保証付きなのである。
伝統は、ときに「守らねば」というプレッシャーを与えるものになる。けれど梅錦山川には、それよりも純粋に「うまい酒を作りたい」という気持ちがある。だから機械導入で合理化できるところは、潔く合理化する。そして余ったマンパワーは、人間でしかできない作業に注ぎ込むのだ。“酒をうまくするのは人間の微妙な感覚だ”ということを知り尽くしているからこそ、できることだ。

うまい酒をもっと多くの人に

地ビールの生産も、梅錦山川のもうひとつの発展系だ。日本酒製造で長年培ってきたノウハウをいかし、1995年から地ビールの生産、販売を始めた。アジアでもっとも権威があるといわれている「ジャパン・アジア・ビアカップ」で金賞を受賞するなど、輝かしい評価を得ている。
「うまい酒を作りたい」――
その気持ちが150年という伝統を、単に「守る」ものではなく、受け継ぎ「発展」していくものにしているのかもしれない。

ACCESS

梅錦山川株式会社
愛媛県四国中央市金田町金川14
URL http://www.umenishiki.com/