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かつての宿場町にいまも残る郷原漆器

かつての宿場町にいまも残る
「郷原漆器」

DATA
郷原漆器の館
岡山県真庭市蒜山上福田425
http://cms.top-page.jp/p/maniwa/3/1/42/

600年の歴史を持つ漆器づくり

岡山県の蒜山郷原(ひるぜんごうばら)は、昔、宿場町があったところだ。備前備中(岡山県東南部・西部)から伯耆(ほうき)の国(鳥取県中西部)へと出る最短コースとして、旅人たちでずいぶん賑わいを見せたという。
ここに住む人々が生業としていたのが漆器づくり。その歴史はなんと600年に及ぶといわれている。
郷原宿でつくられたため、郷原漆器と呼ばれるこの漆器は、地元・蒜山で育ったヤマグリを木地に用いた、丈夫なもの。素朴な塗りながら美しく、しかも安価だったので、庶民に大人気だった。最盛期には年間40万個も生産されていたという。

ヤマグリの木を使用して木地を挽く

しかし、戦争が始まると、漆器に欠かせない漆が国家統制品になってしまった。漆が入手できず、郷原漆器は衰退し、戦後の世相の激変もあってそのまま生産が途絶えてしまったのだ。それを憂いて、地元の有志によって復興されたのが20年ほど前のこと。個人の工房はなく、郷原漆器の館で活動をおこなっている。
郷原漆器は、ヤマグリの木を輪切りにして生木のまま挽き、乾燥させたあとに漆を薄く塗って拭き取るのが特徴。生木のまま成型するのは、日本でもほかにない珍しい製法だという。いまも昔ながらのこの製法が守られており、岡山県の重要無形民俗文化財の指定を受けているほか、国の有形民俗文化財の登録を受けている。多くの人々の暮らしを支えた郷原漆器――郷原漆器の館では予約すれば製作工程を見学できるので、ぜひその歴史に思いを馳せてみよう。

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