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山口で受け継がれる芸能「鷺流狂言」

山口で受け継がれる芸能
「鷺流狂言」

DATA
鷺流狂言
山口県美祢市

市民の間で伝承される狂言

ここ山口にしか伝わっておらず、現在、技術保持者はたったの2名――、そんな貴重な伝統芸能が鷺流狂言だ。
鷺流はもともと、大蔵流、和泉流と並ぶ、狂言三大流儀のひとつ。このうち、大蔵流、和泉流は家元が存続し、それぞれの流儀に属するプロの役者がいる。たとえば、テレビでもおなじみ、野村萬斎さんは和泉流の役者。
しかし、鷺流だけは家元を立てることができず、プロの世界からは滅びてしまった。けれどもここ山口で、奇跡的にも民間伝承という形で伝えられているのである。山口に鷺流が伝承されたのは、明治19年、野田神社で奉納された神事能に、毛利藩お抱えの狂言方であった春日庄作(しゅんにちしょうさく)が招かれ、舞台を務めたことがきっかけ。以後、庄作は住居を山口に移し、道場門前の本圀寺に住んで、多くの弟子をとった。

後世に伝えていく

数十人の直弟子によって山口で隆盛を誇った鷺流だが、直弟子たちが亡くなってからは急速に衰微していった。それを憂えた有志は1954年に「山口鷺流狂言保存会」を結成、伝習生の養成に努めた。家元無き流儀を保存するのは、さぞ骨が折れただろう。そのかいあって、1967年には鷺流狂言が山口県の指定無形文化財の第一号に指定された。ちなみに、鷺流には宗家仁右衛門派と分家伝右衛門派とがあり、台本も違えば演出も違う。じつは、佐渡にも鷺流狂言が伝わっているのだが、そちらは宗家仁右衛門派。分家伝右衛門派の流れを汲むのは山口ただ1つなのだ。
現在は伝承の保持者として、柔らかで自然、かつ品位の高い芸風をもつ小林栄治氏と、小林氏の芸に憧れて20年も研鑽を積んできた米本文明氏のお2人が指定を受け、約20名の伝習生が情熱を持って取り組んでいる。
中田も、この貴重な鷺流狂言を見せてもらった。衣装ひとつとっても奥深い鷺流狂言。保存会では毎年定期公演などを活発におこなっているので、ぜひ、日本で唯一残されたこの伝統芸能の実演を見て欲しい。

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