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ラ・フランス、さくらんぼ、ぶどう作りの匠 「黒田果樹園」

ラ・フランス、さくらんぼ、ぶどう作りの匠
「黒田果樹園」

DATA
黒田果樹園
山形県上山市皆沢559
http://www.kurodaorchard.com/

「みだぐなす」からフルーツの女王へ

「みだぐなす」と言われてある果物を想像できる人はそういないだろう。「みだぐなす」とは、方言で「見たくない」という意味。実はこれ、ラ・フランスのことなのだ。正確には、ラ・フランスのことをこう呼んでいた時期があったというべきかもしれない。ラ・フランスが日本に入ってきたのは明治時代。日本のなしを古くから栽培していた山形にも大正になるとすぐにラ・フランスが入ってきたのだが、日本のなしの丸い形と比べてラ・フランスのひょうたん型がどうも気に入らなかったようで「みだぐなす」と言われてあまり好かれていなかったようなのだ。
また、作るのに手間がかかることからも、「見たくない」と言われていた。 だが、果物が缶詰でなく生食が一般的になるにつれて、そのおいしさが知れ渡るようになり、そのなめらかな果肉やさわやかなのにとろけるような甘さが注目を浴び、一気に「フルーツの女王」へとのし上がっていったのがラ・フランスだ。

酪農が土を育ててくれた

山形県はラ・フランスの生産日本一の県。全国の生産量の約80%を占めるほどだ。その山形が誇るラ・フランスのなかでも、JAやまがたが主催する「ラ・フランス食味コンテスト」で最優秀賞を獲得するなど、とびきりおいしいラ・フランスを作る黒田果樹園におじゃました。お話を聞いたのは黒田源さんと潤さん親子。 黒田果樹園は源さんの代から果樹栽培を始めた。それまで先代が酪農を営んでいたそうだ。その牧場の跡地を畑として始めたという。
「牛がいたから土質がいいんです」と黒田さんは話す。現在でも土作りを大切にし、定期的に土壌検査をしている。また、肥料の80%は有機肥料で、除草剤も一切使わずに微生物が多様に生きる土作りをしている。 ラ・フランスは実をつけるのが難しい果物だ。気候にも大きく左右される。本国フランスをはじめ、ヨーロッパで生産がされなくなってきたのもそのためだ。
また、開花から実がなるまでに長い期間がかかるため、台風などの被害も受けやすい。それだけ手間と気遣いが必要な果物なのである。そのため、黒田果樹園では、山形県でも珍しい平棚・無袋栽培という特別な栽培方法でラ・フランスを作っている。

山形生まれの紅秀峰

黒田果樹園ではラ・フランスだけでなく、ぶどうやさくらんぼも育てている。取材に伺ったのは、さくらんぼの収穫時期。黒田さんの木にも、紅秀峰が収穫を今か今かと待っていた。さくらんぼのなかでもっともメジャーな品種は佐藤錦かもしれないが、それに比べて紅秀峰は安定して収穫ができるという。
味にも違いがある。糖度は断然、紅秀峰。佐藤錦は酸味があるので、数を食べることができる。「なしに例えれば、幸水と豊水の違いみたいなものですね。品種によって収穫時期と味が違うので、それぞれの特徴を楽しめます」と黒田さんは言う。 それからやはり鮮度がおいしさを増すのだとも話す。
「宅配便など、輸送が発達したおかげで今日収穫したものをすぐに食べることができる。やっぱり味が全然違うんです。朝収穫したものはパリっとして瑞々しい」。そう言って、中田にさくらんぼを渡す。
そのパリっとしたさくらんぼをひとくち噛んで、また紅秀峰のおいしさを堪能していた。黒田果樹園では、紅秀峰専用の園地を作り、垣根仕立てという特別な方法で栽培している。 すべての樹が同じ形に整えられているため、太陽の光が一番下の枝にまで降り注ぐ。そのため、大玉で味にばらつきのない真っ赤な紅秀峰が出来上がるそうだ。

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