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金を嵌め込む「彫金作家 市川正美」

金を嵌め込む
「彫金作家 市川正美」

DATA
彫金作家 市川正美
新潟県燕市

優美で大胆なライン

繊細でありながらも、大胆なデザインが高い評価を受けている彫金作家の市川正美さん。お話を伺いにお部屋へあげていただくと、テーブルの上には作品が並んでいる。

「かっこいい」というのが中田の第一声。優美で大胆なラインが印象的な作品だった。

市川さんは主に象嵌の技法を使って製作するが、大変細かい作業のために、展覧会用の作品を三点作るだけで一年が終わってしまうこともあるのだという。


弟子にしてください!

「もともと、どのような経緯でこの道に入ったんですか?」
「金型彫金に修行にいったんですけど、そこはいわゆる工業製品を作るところで、やっぱり自分で何か作りたいなって思ったんです。いろいろ展覧会を見るうちに鹿島一谷先生っていう人間国宝の方の作品を見つけて、すぐに”弟子にしてください”って飛び込んだんです」そう照れながら話をしてくれた。
「え、それでどんな反応?」
「おまえ、いきなりって驚かれて。仕事場も狭くて無理だってなったんですけど、大きくしたら来いよって言われたんです。でも…翌月すぐに再度伺いました」
「ええ、それでまたどんな?」
「3年修行をさせてくださいとお願いしたら、しょうがないって言ってくださって…ですけど、都合10年いました」その間に身に付けた技は全ての基本となった。その後も創作活動を続けてこれまで数々の賞を受賞し、日本を代表する作家になったのだ。


細かい作業が導き出す美

その製作方法を見せていただくために工房へ。「刃が入っちゃうから、軽く叩かなくちゃいけないんです」
そう言って市川さんが金属面を彫刻刀と金槌で加工し始めた。たしかに、力が入ってるかどうかわからないぐらいにやさしく刃を金槌で叩く。代わって中田がやってみると…
「うわ、だめだ、思いっきり刃の跡が残っちゃうな」と悪戦苦闘。
「もっと軽く、叩くというより落とすように。」そう指導を受け、小さく小さく金属に傷を付ける作業が続いた。

見学の最後に中田が「伝統工芸っていうと、言葉のイメージ的に…」というと、市川さんは「重い、かな」とすぐに返答。
「そうなんですよね。でも、こうしてみると、かっこいいものいっぱいあるし、洋風の家でも合うものはいっぱいあるんですよね。だから僕目線で面白いなと思うものを集めて、それを多くの人に見てもらってみんなが驚いてくれたら、伝統工芸の面白さに気づいてもらえるかなと思っているんですよね。」
市川さんは、その中田の言葉に対してうれしそうに「お願いしますよ」と答えてくれた。
「すごくオシャレだし、こうトランプの柄とかダダダって並べて」と、中田がアイデアを出すと「かっこいいですね。いいかもしれない」というやり取りが続いた。「ただ、すごく細かい作業だな…。腕が…」と最後に笑っていた中田。
彫金の技術も作家によって様々に表情を変える。またひとつ魅力的な作品に出会う事が出来た。

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