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佐渡島で育まれる音 「太鼓芸能集団 鼓童」

佐渡島で育まれる音
「太鼓芸能集団 鼓童」

DATA
鼓童文化財団研修所
新潟県佐渡市柿野浦885
http://www.kodo.or.jp/

和太鼓の演奏を世界へ

佐渡島にあるかつて中学校だった木造の建物。そこからは、力強い太鼓の音が聞こえてくる。
ここは、太鼓芸能集団「鼓童」の研修所。この研修所では2学年に分かれて、十数人の研修生たちが日々稽古に明け暮れている。研修生たちの演奏を見せてもらう。その音に圧倒される。
稽古は午前中に2時間、午後に3時間、あとは個人練習に費やされる。ほぼ毎日がその繰り返し。ただ、それでも「鼓童」のメンバーとして舞台に上がれるのは、ひとにぎりだという。

鼓童が設立されたのは1981年。ベルリン芸術祭での公演で世界的にデビューを果たした。「鼓童が太鼓の演奏活動を始めたきっかけは、1970年代、佐渡に日本の民俗芸能や工芸を学ぶ学校をつくろう、太鼓をたたいてその夢を佐渡から世界へ発信しよう、という呼びかけがあり、賛同した若者が日本全国から集まったんです。」


人の気持ちや集落の結びつきを作る。

西洋音楽の牙城ともいえるベルリンフィルハーモニー・ホールで公演を成功させたことがその後の活動への足がかりになったということだ。これまでに国内外で3,500回以上の公演を行い、和太鼓の演奏集団としては飛び抜けた活動をこなしている。1年のうち、国内、海外、佐渡をそれぞれ均等に3分の1ずつ活動して回っているという状態だと伺った。公演の数もさることながら、演奏で見せるパフォーマンスは多くの人の心身に響き渡る。

「プロの演奏家としてステージに立つほか、佐渡では、研修生も含めて地元の祭りなどにも参加させていただいています。お祭りは、人の気持ちや集落の結びつきを作るものですから、日本の暮らしに根ざす芸能の本当の意味を肌で感じるためにも、地域の一員としてそういう活動に参加させてもらっているんです」

「鼓童」の生まれた佐渡島は現在でも多くの能楽堂が残り、能楽を演じるのも一般市民が多いことで有名だ。こうした、誰もが芸能や祭りに親しむ習慣が残る土地で、日本人の記憶の根底ある太鼓の音が育まれる。そしてその演奏は、日本の祭りを支えるに留まらず、世界中で共感を得ている。


表舞台に立つために、学ぶもの。

話は研修所に戻る。研修生たちは、年に4回発表会がある。それがテストにもなるという。
そのために厳しい稽古を続けるのだが、スケージュルを書いた黒板を見て、中田が見つけたのは「お茶」という文字。
「お茶の稽古や陶芸もやるんですね。それから農作業っていうのもあるんですね。やっぱりいろいろ幅を広げなくちゃいけないんだ」自分も厳しいプロの世界にいた人間として、もしかしたら中田は違った目で研修生、研修所を見ていたのかもしれない。

最後に自分たちで育てているという棚田に連れて行ってもらった。たわわに実った金の稲穂に向かって、田んぼの神様に感謝する歌を歌ってもらった。青い空と金の稲穂。緑の山に研修生たちの力強い歌声が響いた。

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