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環境を創り出す田んぼと米作り 「大潟村有機農業推進協議会」

環境を創り出す田んぼと米作り
「大潟村有機農業推進協議会」

DATA
大潟村有機農業推進協議会
秋田県南秋田郡大潟村中央1−1(大潟村 産業建設課内) 
http://www.ogata.or.jp/

湖を埋め立てた水田地帯

秋田の米といえば「あきたこまち」。品種名にその名が入っているとおり、秋田県が開発した品種だ。ちなみに秋田県の奨励品種に採用されたのが1984年のこと。つまり今年で誕生から30周年を迎えることになる。秋田は収穫量でみても常に全国トップ3に入る米どころ。水稲の作付面積でも全国で3位になるそうだ。
今回取材に伺ったのは日本海に程近い秋田県大潟村。大潟村が地方自治体として発足したのは1964年。合併などによって新しくできた市町村をのぞけば、比較的新しくできた村だといえる。
しかし注目されるのは、もともと現在の村の全域が湖だったこと。全国で2番目の面積を誇った八郎潟という湖沼を干拓して造った土地なのだ。
こうした村の歴史についての資料が展示される大潟村干拓博物館で、大潟村長の髙橋浩人さん、大潟村有機農業推進協議会の佐藤誠さんにお話を伺うことができた。

新しいからこそできた有機へのチャレンジ

「もともと湖沼だったので貝殻が多く含まれている土地なんです。だから土地がミネラル質。実のなる作物にはそれがいい影響を与えておいしくなるんです」と話してくれたのは佐藤さん。さきほども言ったように自治体自体が新しい村。農村としても、古くからある農村とは違うチャレンジができた。そのひとつが有機農業だ。
1980年代、まだ有機農業が現在ほど広まっていない当時に、大潟村では有機へのチャレンジが始められた。例えば当時全国的に行われていたヘリコプターでの農薬散布といったものもすぐに取りやめたという。
「当時、減農薬・有機農法というとまだまだ知られていなかったし、雑草や虫が隣の田んぼにも影響するのでなかなか受け入れられなかった。しかし、ここでは柔軟にチャレンジできたんです」と話す。また、最近では多くの人が利用する「産地直送」の先駆けとなったのもこの大潟村だと話すのは大潟村長の髙橋浩人さん。消費者へ向けて直接販売することにより安心と美味しさを伝え、信頼関係を築くことが可能になったという。

環境を創造する

そんな新しい農村で農業をする有機農業推進協議会の目指す農業は「環境創造型農業」だという。生物の多様性、湖の環境といった文字通りの環境に配慮し、米を作ることで環境をよくしていくというのはもちろんだが、人間同士の環境も創造していくというところにもこの「環境創造型」という言葉には含まれている。
例えば、直接お客さんに届けること。米だけが行き交うのではなく、「あの人」から買った米だ、「あの人」に買ってもらうと、人が介在すること。
例えば、交流を生むこと。取材当日は「新米まつり in おおがた」という収穫祭の日。大勢の人が集まり、おにぎりをほおばる、きりたんぽを口に運ぶという姿が見られた。ほかにも千葉県浦安市と交流し、毎年大潟村に大勢の子どもたちが来て米のことを学んでいくという。そんなふうに、「暮らしの環境」も作り出すのが「環境創造型」の農業なのだ。

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