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南部裂織 工房「澄」

時を超えて人々をつなぐ布
南部裂織 工房「澄」井上澄子さん

DATA
工房「澄」
青森県八戸市三日町11-1八戸ポータルミュージアム はっち 4F ものづくりスタジオ

古くなった布を再生する

裂織と書いて「さきおり」と読む民芸品。読んで字のごとく、古くなった布を細かく裂いて、ほかの糸とともに織り上げたもののことを指す。もともとは綿や絹などの繊維製品が貴重だった江戸時代中期に東北地方で始まったものといわれている。青森県東部の南部地方でも、綿は希少な素材で、寒冷な気候に対応するために裂織が織られるようになった。それが現在でも伝わる南部裂織だ。今回は南部裂織工房「澄」を開き、地方の伝統を織り続けている井上澄子さんにお話を聞いた。

150年前に織られた裂織

南部裂織は衣料品だけでなく、こたつがけなど大きなものから装身具やかばんなど小さなものまで様々なものがある。「これプレゼントに織ってきたんです」と井上さんが中田にくださったのは名刺入れ。もとは丹前だったという名刺入れは、ほっと心が温まるようだった。そして井上さんが「これはね」といって見せてくれたのが、150年前に織られたという裂織。「これは150年ぐらい前、明治のときに織られたものです。だから、ここで使われている元の布そのものは江戸時代のものなんです」という。

人々の生活に思いをはせる

古布を使うということは、つまりその布には使っていた人がいるということだ。「ものを大事にする」といってしまえば、なんとなく道徳的な響きがしてしまうかもしれない。でも前に使っていた人々の生活に思いをはせてみるとその言葉の意味もまた違ってくる。本当の意味でつながっているのだ。しかもそれが古くなってしまったものではなく、新しく、しかも美しいものとして目の前にある。そしてふとした瞬間に人の姿が思い浮かぶ。これ以上のリサイクルがあるだろうか。

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