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肥後象嵌師「白木光虎氏」

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400年前から熊本に伝わる肥後象嵌

 日本の工芸技法のひとつである象嵌とは、「象」は象る(かたどる)、「嵌」は嵌める(はめる)と言う意味で、鉄の表面を刃物で象り、純金や純銀などをはめ込む技術である。肥後象嵌は、江戸時代から400年続く熊本県を代表する伝統工芸品。
今回、お話を伺ったのは、肥後象嵌師の白木光虎さん。これまで日本伝統工芸展などで数々の受賞歴を誇り、2002年に設立された「肥後象がん振興会」の会長も務め今後の肥後象嵌をけん引する人物だ。

 象嵌は、鏨(たがね)で地鉄に布目状の切り込みを入れていく。0.1ミリ幅に3~4回刻みを入れるため、一つひとつの刻みの間隔は0.025~0.03ミリの世界。その幅は都度計るわけではなく、長年の経験で体が覚えていくそうだ。
地鉄に切り込みを入れた後は、鹿の角を使い切り込み部分に金や銀を打ち込む。鹿の角は金属を傷つけず、掘った布目を消さないちょうど良い硬さで、使う道具も緻密に計算されている。切り込みに金銀を打ち込んでも入らないのは鏨で切り込みが入っていない証拠。素人では簡単には実現できない繊細な作業。この作業であの綺麗な曲線を描くまでにはどれだけの経験が必要なのか、改めて実感させてくれる。

伝統工芸に挑戦し続ける想い

 肥後象嵌は、もともと銃身や刀のつぼの装飾として作られたのが始まりで、武家文化の精神である派手さを抑えた奥ゆかしい美を感じる作風が特徴。そして、現在は銃や刀の代わりに文房具や装飾品に多く用いられている。しかし、長い伝統が息づく肥後象嵌もその継承者は今ではおよそ10人前後しかいない。
白木さんを訪問した際、白木さんが手掛けていたのは人の顔をモチーフにした作品。「人の顔を象嵌するのは誰もやっていないし私も初めて。毎回毎回額の中で新しい表現法に挑戦しているんです」と白木さんは話す。

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