素材の良さを活かし、時代に合わせて進化させたデザイン もともと全国各地で生産されていた桐たんすだが、現在ではその大半は加茂およびその周辺地域で生産されている。加茂が桐たんすの産地として栄えたのは、盆地である周りの山にたくさんの桐があったこと、当時船による交通・運送が盛んで加茂川がその役割を担っていたというのが理由と言われている。 |
桐の国の伝統文化、加茂の桐たんす 桐たんすは湿気が高くなると桐材が膨張して気密性が高まり、たんすの中に湿気が侵入するのを防いでくれる。逆に、乾燥している時は気が収縮して蒸れないように調整してくれることで、たんす内部の湿度を一定に保ち湿気から衣類を守る。桐は湿気の多い日本の気候に適した材と言える。そして、湿気を吸ったり吐き出したりという桐の“呼吸”のような機能は、年月が経っても劣化しない。 |
|
さりげなく光る職人の伝統技 たんすを組み立て、塗りと乾燥を繰り返した後、カンナで表面を磨く。フラットに仕上げられた表面は本当に美しい。カンナがけがうまくできていないと塗装にムラが出来て、綺麗に仕上がらない。カンナがけは桐たんす製造において“要”の工程だ。カンナがけは見た目以上に力が必要で、ただ引くだけではく力のかけどころがポイント。伝統工芸士でもある工場長の坪谷哲男さんがカンナがけをすると桐材の表面が美しく仕上がっていく。 |
ACCESS
- 有限会社茂野タンス店
- 新潟県南蒲原郡田上町原ヶ崎30-1
- URL http://www.kamono.com/