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新潟の工芸品キセルを造る「飯塚金属株式会社」

新潟の工芸品キセルを造る
「飯塚金属株式会社」

DATA
飯塚金属株式会社
新潟県燕市東太田2635番地
http://www.iizuka-k.co.jp/

もてなしの役割を果たしていた煙草と個性を映し出すキセル

 キセルは400年以上の歴史がある日本の伝統的な喫煙具。先端の円形の皿状の部分に刻み煙草をつめて点火し、喫煙する。江戸から明治時代の男性にとっては唯一の装身具だったという説もあり、繊細な彫金が施されるなど日本独自の美意識が感じられ、江戸時代の人々にとってキセルは持つ人の個性を映し出すものであった。お洒落なキセルや煙草入れなど喫煙具に凝るという煙草文化もあったそうだ。
また、「客あればお茶より先に煙草盆」という言われるほど社交やもてなしの場では大切にされ、煙草は人をもてなす役割を持っていたという。

“叩かれて”成長するのはキセルも人間も同じ

キセルは巻き煙草と違い、火皿と呼ばれるキセル先端の皿へ刻み煙草をつまみ、詰め込む。その刻み煙草に火をつけたら、キセルで吸うが、煙を最後まで吸いこむのではなく途中まで2口吸ったら灰をたたき落とす。キセルで煙草を吸う姿は雰囲気があり、粋で、風情を感じさせる。
キセルの原材料は純銀。平らな金属を徐々に丸めてキセルの形を造っていくが、柔らかい銀は叩くことでだんだんと硬くなる。「叩かれて叩かれて強くなる。人間も同じですね。何事も楽をしてはダメ」と飯塚さんは笑って語ってくれた。

匠の技 ― 唯一人のキセル職人「飯塚昇」

 新潟県燕市。江戸時代から金属加工業が発展してきたこの街は、かつてキセルの一大産地として栄えた。しかし、時代が進むにつれて生産量は減少。現在、日本でキセルを造る職人は飯塚金属のキセル職人、飯塚昇さん、唯一人となった。
キセル文化を一手に担う飯塚さんは現在72歳。一時、サラリーマン生活を送っていたが、60歳の定年を迎えた際、キセル作りを再スタートしたという。飯塚さんは「キセルが歴史に埋もれてしまわないよう、キセルを世の中に伝えていきたい」とキセル造りに精力を捧げている。

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