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笑顔を作るガラス製品「菅原工芸硝子株式会社」

笑顔を作るガラス製品
「菅原工芸硝子株式会社」

DATA
菅原工芸硝子株式会社
千葉県山武郡九十九里町藤下797

全ての製品は、「見つけ出していただいた方」のために

「美術品ではない。一個何万円もするグラスでもない。日常のなかで使えるもの。でも心がほっとするようなものを作る」
菅原工芸硝子の目指すものは、そんな日常の風景にあるガラス製品だ。

工場には30人ほどの職人たち。
ひとつひとつの製品にきちんと向き合うために、大人数での大量生産はしていない。
あるとき「なぜ見本市に出さないのか」と言われたことがあるという。
でもそれも、大量生産できないのが理由。
菅原さんは、むしろ直営店など小さなところで「見つけ出していただいた方」に買っていただきたいと話す。

また、この工場は、他とくらべて圧倒的に女性の職人が多いのも特徴のひとつだ。
海外を見ても、女性のガラス職人が多く働く現場は少ないという。
菅原工芸硝子の商品がもつ、繊細さはこんなところからも来ているのかもしれない。

ガラスの持つ魅力を通して、笑顔になれる製品を作る

工場の見学を終え、商品がずらりと並ぶショールームへ。
「あれもガラスなんですか?」と中田が驚きの声を上げたのが、黒く、鈍く光るグラスとボトル。
「もちろんです」
「黒いのは見たことあるけど、つやを消した黒っていうのは初めて。遠くから見ると陶器みたいですね」
ちなみに、つや消しのガラスには白いものもある。
ガラスのつやつやした質感とはまた違う魅力を持った製品だ。

「これもね、面白いんですよ」
そう言って菅原さんが見せてくれたのが、馬をかたどったガラス細工。
置物かと思いきや……。
「こうしてひっくりかえすと」
「あ、ビールグラス!」
午年の記念品として制作したそうだが、その発想が受け、定番のヒット商品になったという。
「これはベテランの職人が出してきたデザインアイデアなんです。私たちが職人さんにデザインを出してもらうとき、気に留めてもらうのはただひとつ――日常で使えるもの。笑顔になれるものということだけです」
逆さになった馬でビールを飲む。
日常の食卓が、ぱっと明るくなる一瞬かもしれない。

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