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星空のように輝く漆器「漆芸家 田口義明」

星空のように輝く漆器
「漆芸家 田口義明」

DATA
漆芸家 田口義明
埼玉県北足立郡伊奈町
http://www.makie-yoshiaki.com/

虹色に輝く貝殻。

今回お話を伺った田口義明さんが紹介されるときは「漆芸家」といった表現が多い。
漆というとどんなイメージを持つだろうか。つるりと輝く漆塗りのお椀。もしかしたら、朱に塗られた重箱かもしれない。でも、田口さんの作品はそういうイメージとはほど遠い。なぜなら、作品が虹色に輝くのだから。

その理由は螺鈿(らでん)。螺鈿とは、貝殻の光沢を持った真珠層を埋め込んで装飾を施す技法のことをいう。その螺鈿が施されているため、田口さんの作品は虹色に輝くのだ。

宇宙を表現する。

中田が食い入るように作品を見つめる。その作品のなかには、香合のようなあまり大きなものでないものもある。そこに螺鈿で細かく描かれる紋様は、すべて一枚一枚貼って出来上がるもの。
「貝の色味は見る角度で変わってくる。だからそれを頭に入れながらやらなくてはいけない。一番きれいな部分を正面に持ってくるようにするんです」
そんな細部にまで気を配らないと、この美しさは表現できないのだ。
「好きなモチーフは何かありますか?」という中田の質問に田口さんは「うーん、宇宙的なものかな」と答える。螺鈿で青く美しく光る香合が地球。それが乗る盆が宇宙だ。散りばめられた星のように輝くのが、蒔絵による装飾だ。

手に触れることで伝統を知る。

田口さんの父親は蒔絵で重要無形文化財保持者に認定された田口善国(よしくに)さん。
その人間国宝である父に、田口さんは蒔絵を師事した。漆の上に貝殻を。そのうえに蒔絵を施す。そうすることで、田口さんの星空のような作品は出来上がっているのだ。

蒔絵の作業を中田は体験させてもらうことになったのだが、材料を前にして腕組みをする中田。「うーん、どういうものがいいんだろうな」と悩んでいると「自由でいいんですよ。上手い下手じゃない。とにかくやってもらったら、よさがわかるじゃないですか。それをさらに使ってもらったら、伝統のよさをわかってくれるはず」。そう言って田口さんは背中を押してくれた。

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