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完全手彫りの印鑑「小見山臥雲」

完全手彫りの印鑑
「小見山臥雲」

DATA
小見山印房
静岡県熱海市和田町14-4
http://www.hankowa.jp/kmy.html

機械を一切使わない完全手彫りの印鑑

「ちょっとこちらへ」と案内された工房で、手渡されたのが「中田英寿」の印鑑だった。
驚きとうれしさの声を上げた中田に、小見山臥雲さんは柔和な表情で「彫ってみてください」と印刀も一緒に渡した。大きさが約2センチ四方の、まだツルツルの状態の印鑑。ひどく細かい作業が必要になる。

「印鑑は持つ人にとって唯一無二のものであってほしい」と語る小見山さんは、すべての作業を自らの手のみで行っている、完全手彫りの職人だ。印刀以外の道具を一切使わない職人は、現在では数少なくなった。

唯一無二の印鑑をつくる

小見山さんは印刻界の巨匠といわれる故・小川瑞雲氏に師事し、31歳の若さにして一級技能士全国技能グランプリで1位を獲得、日本一の職人に登り詰めた。
現在は、熱海市で印鑑・はんこの店「小見山印房」を経営しているが、印刻職人としても腕を振るっている。全国からはその技術をたよりに印刻の依頼が後を絶たないという。

印刻は、後戻りのできない、失敗が許されない作業だ。小さなスペースに複雑な文字や紋様を浮かび上がらせなくてはいけない。
中田も黙々と集中して作業をこなした。最後に「ふぅ」と削りくずを吹き飛ばして、唯一無二の「中田英寿」の印鑑が完成。
「ほぅ、中田さん、この世界でも成功したかもしれませんね」と小見山さんからお褒めの言葉をいただいたが、中田は「いやいや」と照れ笑いしたあと、もう一度息を大きく吐き出してこうつぶやいた。
「いや、この細かい作業は……本当に厳しい」 実感のこもった感想だった。

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