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美味しい土の香りのする“にんじん”「久松農園」

美味しい土の香りのする“にんじん”
「久松農園」

DATA
久松農園
茨城県
http://hisamatsufarm.com/

 

“思想”から農業に入った。

いわゆる脱サラをして、農業を始めた久松達央さん。最初は「頭から入った」と話す。環境問題にも通じる有機農法の考え方に興味を持ち、いろいろと知るうちに自らも野菜を作りたいと思って農業を始めたという。 しかし、農業研修を終え、実際に野菜を作りはじめてみて思ったのはシンプルに、とても面白いということ。 「自分が植えて、育てて、野菜ができる。それがお客さんの手元に届く。単純に、作って届ける仕事。それが自分は好きなんだと気づいたんです」 販売するためにはおいしい野菜を作らなくてはいけない。そのための手段として有機農業はとても理にかなっていた。「有機農業って、思想がかっこいいとかではなくて、野菜を美味しく作るためにとても機能的なんです。」 それは野菜と向き合い、実践するなかで久松さんが見出したひとつの答えだった。

大事なのは土。

野菜作りのなかで、久松さんが一番気をつけているのが、土。 お話をしながら、土の中からにんじんを掘り出し、ナイフで皮をむいた。 「にんじんはセロリなどといっしょで、香味野菜なんですよ。つまり香りが大事」。そういって、手渡してくれたにんじんからは、普段は感じないような、しっかりとした香りがあった。「特に根っこの野菜は土の香りがするから絶対にごまかせない。だから土が一番大事なんです」 関東ローム層の土は、水も空気も多く含んでいるため野菜作りには適しているという。

久松農園では、年間約50品目の野菜を作り、旬に合わせた野菜の詰め合わせにして一般に販売を行っているほか、レストランからの注文にも対応している。 「料理人の方からの依頼で、芯のしっかりした小松菜がほしいと言われれば、じゃあ用意しよう!と思う。美味しい野菜を求めている人がいる、それは嬉しいことです。」そして、野菜の香りを感じる鮮度を保ったままお客さんの手元まで届けたいのだと話してくれた。

美味しい食文化のために。

「文化っていうのは、人がいて必要性があって生まれるもの。その土地、その時にあるもの。だから、歴史があるだけでは文化としては残っていかないと思うんですよ。」 この旅のことを久松さんから問われて、中田がこれまでの旅を振り返ってそう発言した。その言葉を受けて久松さんはこう言う。 「そうですね、野菜作りにも言えることです。日本は生産性を高めるための改良は優れているんです。でも私は、それは“美味しい”と逆に向かっていく気がする。今の時代に合った、その土地の美味しい味を作る…。なかなか難しいんですけどね。」 人はおいしい野菜を選ぶ。この土地で野菜の味をどれだけ引き出すことができるのか、久松さんの挑戦はこれからも続いていくのだ。

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