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かたちに残る仕事 「陶芸家 大貫博之」

かたちに残る仕事
「陶芸家 大貫博之」

DATA
陶芸家 大貫博之
茨城県笠間市
http://www.facebook.com/hiroyuki.ohnuki1

 

ろくろでも手びねりでもない陶芸

陶芸というと、ろくろを回して形を作っていくものや、手でこねてだんだんと形を生み出していく手びねりなどの技法がすぐに思い浮かぶ。しかし、今回訪ねた大貫さんは、それらとは違った技法で作陶をする。

その技法とは”たたら作り”と呼ばれるもの。粘土を板状に切り出し、この板状の土を貼り合わせるようにして形を作るという方法だ。形によってその後の加工は様々だが、簡単に言ってしまえば、四角い花瓶を作るのに、左右と手前、奥、底、五枚の板状の粘土を接着して作る技法なのだ。

設計に忠実に作る。

大貫さんになぜこの技法を使うのか中田が質問すると、「私はもともとグラフィックデザイナーをやっていたんです。だからこの方法が性に合うんです」と答えてくれた。 手びねりやろくろで制作する場合、制作の途中で土の形が変形していく。しかし、たたら作りにより、平面を生かして基本的なフォルムを変えずに作る方法をとることがご自身の性分には合っているとおっしゃっていた。 大貫さんはさらに、設計図を作る。まず紙を使って、模型を作る。そこから型紙を起こし、粘土を切る。そして成型する。
「いつも型紙を作るのですか?」と中田。「そうですね。頭で想像しているだけだと、出来上がったときに全く違うものになってしまったりするんです。」 自分の描いたフォルムとはちがってしまえば、もう一度やり直し。そのため、型紙を用いてはじめに描いた形を追求し、作陶しているのだ。

デザイナーから陶芸家へ

大貫さんが陶芸家に転身した理由は「かたちに残る仕事がしたい」という思いから。デザイナー時代には主に広告のデザインをしていたという。「広告は商品があってこそその宣伝をするものですよね。だから、役目を終えるのも早いんですね」だから、形として後々まで残るものを作りたいという想いがあった。

デザイナーであった資質は、フォルムの形だけでなく、作品の上絵にも表れる。四季の植物や彩りを器の中に盛り込み、自ら筆をとり、絵付けを行う。色、配置、絵柄。そのすべてが絶妙に考えられて、ひとつの作品となっていくのだ。

広告のデザインから陶芸へ。表現の方法は違えど、変わることのないものづくりに対する一心な気持ちが、大貫さんの作品に込められているように感じられた。

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