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人口480人の島の暮らし。「母島」

人口450人の島の暮らし。
「母島」

DATA
東京都小笠原村母島支所
東京都小笠原村母島字元町

今は人のいない北村集落跡地

ガジュマルの木に囲まれた場所。ここは小笠原諸島の母島だ。鬱蒼と茂るガジュマルに囲まれ、神秘的な空気さえ漂っている。しかも当日は雨があがったばかりということもあってか、その雰囲気は一層増していたようにも思う。だが、案内してくれた東京都小笠原村母島支所の折田五十二郎さんによれば、その一帯はかつて小学校があった場所だという。そう言われて周りを見回してみると、たしかにわずかながら入口の門柱と階段が残っていた。
中田一行がいるこの場所は北村という場所。かつてはここに集落があり、小学校もあったのだが、現在は誰も住んでいない。戦後には人は住まず、インフラの整備も進まなかった。それがそのままの状態になっているそうだ。

自然と人間の共存

北村でお話を聞いたあとに、現在集落が集まっている南へと車を走らせる。北村から集落のある沖港付近へは一本道が通っている。車で30分程度の道のりだ。母島は、小笠原諸島で父島とともに人が住む島だ。人口は約480人。集落は沖港付近にしかない。交通は父島へと向かう「ははじま丸」という定期便が出ている。本州へ行く場合は父島からさらに「おがさわら丸」という船に乗らなくてはいけない。定期便といっても、本数は少なく毎日出るものではない。

一行の乗る車は街を抜けて、母島リレーセンターというところについた。ここは島のゴミ処理場だ。以前はこの場所で焼却処理をしていたそうなのだが、その設備ではダイオキシン排出量の基準をクリアすることができずに、現在は焼却は行われていない。燃えるゴミはすべて父島に送って、そこで処理されるのだという。
ただし、船は毎日出ているわけではないので、生ゴミだけは別に集めてここで処理をしている。リレーセンターでリサイクル処理をして、第一次コンポストにする。いってみれば堆肥の第一次過程のもの。それを農家の人に利用してもらっている。


母島の名産パッションフルーツ

小笠原諸島の観光としてはやはり、父島が有名だ。ダイビングやホエールウォッチングなど、特に海に関する観光スポットが人気を呼んでいる。母島のほうはというと、折田さんによれば、「海よりも山」だということだ。小笠原諸島のなかでも、母島にしかいない鳥などもいるという。

小笠原諸島の島々は岩島がほとんど、そのなかで見ると母島は比較的農業に適した土地を持つので、農業が盛んだ。なかでも有名なのはパッションフルーツ。燦々と輝く太陽を一身に浴びたパッションフルーツは深い甘味とさっぱりとした酸味が混ざり合った、えもいわれぬ美味。
ほかにも時期が来ればトマトやミラクルフルーツなどを作り、出荷している。貴重な自然が残る島ということで、農地と自然保護の住み分けをうまくやりながらの農作業が行われていた。

案内をしてくれた折田さんは母島で生まれ育った方。本土に出て働いていたこともあったが、親の勧めもあり母島に戻った。「戻ってきてよかったと思う」と話をしてくれた。
「僕が子どものときは、とにかくテレビが見たかった。東京に遊びにいったときは、とにかくテレビ。そのあともやっぱり憧れはありました。でもこうやったここへ戻って暮らすとこの雰囲気が落ち着くんですよ。たまにネオンが恋しくなりますけどね…」そう言って笑いながら話をしてくれた。 

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