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加賀象眼に新風を運んだ「彫金家 中川衛」

加賀象眼に新風を運んだ
「彫金家 中川衛」

DATA
彫金家 中川衛
石川県金沢市

帰郷し、彫金作家へ

彫金の技法のひとつである、象嵌(ぞうがん)。象は「かたどる」、嵌は「はめる」という意味。目の前の素材に模様を「かたどり」、そこにまた別のものを「はめこむ」。それが象嵌という芸術だ。

中川衛さんが彫金作家になったのには、ちょっとした経緯がある。金沢美術工芸大学を卒業後、ある会社でプロダクトデザインを手がけていた中川さんのもとに、ある日「母親が体を壊したから金沢へ帰って来い」という連絡があった。

新風を吹き込む

デザイナーとして活躍していたころだったので、郷里へ戻ることには少し気が引けた。だが、そのとき石川県工業試験場で伝統工芸品作り指導担当者を募集していることを知り、自分のデザイン知識がいかせるのでは、と思い帰郷を決意。

家業の農業を手伝うかたわら、工業試験場で働くことになったのだが、そこで出会ったのが、金工家・高橋介州(かいしゅう)氏だった。その作業を間近にし、手伝ううちに「自分でも象嵌をやりたい」と思うようになり、高橋氏に師事することに。

高橋氏のもとで伝統的な象嵌技術を学びながら、自分ならではの技術を模索し、色調の違う金属を多用する作風を生み出した。これが加賀象嵌に新風を吹き込んだ。

次の世代へも技術を伝える

中田も始めて象嵌作りを体験させていただく。合金の器に、鏨(タガネ)という手作りの道具と金槌を使って、スジを彫りこむ。このタガネは線の幅や用途に合わせて形を変えるため、全て自作するのだという。少しずつしか削れないうえに、手元のコントロールが大変難しい作業だ。

金属の性質を熟知し、高度な加工技術によって生まれる象嵌作品の数々。中川衛さんは、2004年に人間国宝に認定された。現在は工芸家として活躍するほかに、母校の金沢美術工芸大学で教鞭をとり、工芸家養成のための金沢卯辰山工芸工房で指導をするなどして、後進の育成にも力を注いでいる。

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