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力強さとたおやかさ「京舞 井上流五世家元 井上八千代」

力強さとたおやかさ
「京舞 井上流五世家元 井上八千代」

DATA
片山家能楽・京舞保存財団 
京都市東山区新門前通大和大路東入西之町224
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/k-kanze/

京舞という文化

江戸時代の中期にできた日本舞踊の上方舞のうち、京都固有の特色を持つ井上流を特に「京舞」と呼ぶ。この日、井上流五世家元 井上八千代さんのもとを訪ねた。
井上流は、寛政年間に近衛家の舞指南役を勤めた井上サト(初代井上八千代)が宮廷文化を基盤に創始した。京都祇園の舞妓さん、芸妓さんの晴れ舞台である「都をどり」はその華やかさが有名だが、「都をどり」の創設にあたって、三世井上八千代さんが振り付けや指導を担当したのだそうだ。このとき、井上流は祇園を出ず、祇園には他の流派を入れないという取り決めがされたといわれている。

女性ならではの美しい所作と、きびきびと緊張感のある力強さ、その両方を備えた京舞。井上流は、表情で気持ちを表すことをしない。すべての表現は「舞」で行う。だからこそ動きのすべてが繊細かつ濃密であるのだが、この舞の動作を中田も教えていただいくとになった。

人の命を表現すること

基本は「おいどをおろす」こと。この姿勢が女性らしい形を現すのだが、上体はゆったり背筋を伸ばしたまま、おいど(お尻)を低く保つ体勢はとても難しい。さらに、歩き方は足の裏を地面に付けたままにじり歩く。この歩き方はなによりも先にお稽古するのだという。この基本動作だけでも、相当の体力を使うものだ。
「今度は舞を習いに、いらっしゃいよ。」動きのおぼつかない中田に、井上八千代さんはそう笑顔で話してくださった。
「私が大事に思っていることは、舞は、人の命を表現するものだということ。命がここにあることを現すということが、私の舞の指針です。舞は型はあるけれど、そこに自分の思いを込めるのです。」
全ての芸能に共通する、命の表現。京舞 井上流の型からは、力強さとたおやかさがただよってくる。日本の芸能は、これほど彩があるのだと改めて感じる。

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