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さらなる自己の成長の為の器「陶芸家 宗像利浩」

さらなる自己の成長の為の器
「陶芸家 宗像利浩」

DATA
宗像窯
福島県大沼郡会津美里町字本郷上3115番地
http://www.munakatagama.net/

宗像窯の登り窯

会津本郷に1718年から続く宗像窯の八代目当主である宗像利浩さん。これまでに数々の賞を受賞し、2010年にはフランスのパリで個展を開いたほどの作家だ。 宗像さんの代表作は、1997年に第14回日本陶芸展で日本陶芸展賞を受賞した「利鉢(としばち)」という作品。どっしりとしていて、緊張感さえ漂う、それでいて温かみのある器でもあるのだ。作品名の利鉢はご自身の名前から一字をとり命名したものだという。
この日は登り窯を見学させていただく。2011年の東日本大震災の影響で代々受け継いできた登り窯が崩れてしまい、「宗像窯登り窯再生プロジェクト」を始め多くの人の協力を得て新しい登り窯を造っているのだ。完成はもう少し先だというが、すでに窯の原形が出来上がっていた。
「ずいぶん大きな登り窯ですね」と中田。
「これほど大きい窯もあまりありませんね。しかし、登り窯で焼けば、なんでも良いわけではありません。何を目的にするかということ、常に狙いを考えて焼くことが大事です。」火入れの前には実際に窯の中に入り、この場所に置いたときにはどんな器に仕上がるのか、火の温度、炎がどの様に動いているかを考え尽くしていくのだという。

器にとって大事なこと

作品は眺めて美しいと感じるものでなくてはならないと同時に、手に持ち、口をつけたりすることを意識しなければ、良い器とは言えないと宗像さんは言う。 大学で陶芸を教えているときに感じたことを話してくれた。 「例えば、てびねりで湯呑茶碗を作ろうというと、みんな特別なものを作ろうとするんです。でも “自分が使うものを作るんだ”って私は言うんです。そうすると作風も変わってくるものです」 食事のときに器を手で持つという習慣は日本にだけ残されたものだとも語る。たしかにヨーロッパはもとより中国や韓国でも、器を持って食べるということはしない。「だから、手に持つという触感を重視した日本の食習慣は脳科学からも評価されている」と宗像さんは話す。

使うからこそ見えてくるもの

最後に中田はてびねりで茶碗づくりを体験させてもらった。そのときに宗像さんから受けたアドバイスは「この茶碗で飲むんだということを想像しながら作るといいですよ」というもの。そのアドバイスをもとに、中田は土をこねて作品を作っていく。

「中田さんもサッカーをやっていくなかで色々なものを身体のなかに吸収して進化したのだと思います。美を秘めた本質の良い茶碗でお茶を飲むと、お茶もお湯も吟味したくなる。五感を通して身体が反応するんです。」 そんな話をしているうちに、作品ができあがる。
「いいですね。見込みもたっぷりしていて、抹茶も点てられますよ」と宗像さんに言ってもらう。 「作品が出来上がって使ってもらえば器を見る目が次第に変わっていくものです」と宗像さんは目を細めながら話してくれた。

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