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一筋縄ではいかないそうめん「三輪山勝製麺」

一筋縄ではいかないそうめん
「三輪山勝製麺」

DATA
株式会社三輪山勝製麺
奈良県桜井市黒崎702
http://www.miwayamakatsu.co.jp/

保存食として作られた

氷水をはったお椀に浮かぶ白いそうめんをひとすくいし、つゆにつけて一気にすする。冷やっとしたのどごしで、うだるような暑さも一瞬で吹き飛ばす。
そんな日本の夏の風物詩、そうめんの発祥の地といわれるのが、奈良県の三輪地方。

奈良時代に大飢饉がおこったとき、小麦をひいて粉にして、練ったものを手でのばして貴族の保存食にしたのがその始まりだという。麦縄と呼ばれたそうめんの原型は、それ以降、大和の国、とくに三輪地方で生産が盛んになり、そうめんとして定着するようになった。

味を引き出す手延べ師の技

「三輪山勝製麺」ではその麦縄に近い「より」のかかったそうめんを作っている。その製法は、まず平らな麺を150層以上重ねて丸い棒状にする。そして縄のように「よりあげ」て、こしのある麺を作っていく。ここ三輪山勝では通常の15倍もの「より」をかけるという。そうすることで、うまみや甘みがさらに引き出されるのだ。このそうめんの味は全国で認められ、2008年の洞爺湖サミットでは、各国首脳に振舞われた。

三輪山勝の6代目・山下勝山さんは、手延べ師の巨匠として活躍する傍ら、「山下勝山手延塾」を主宰し、後進の育成にも尽力している。そうめん作りにかける山下さんの情熱と努力は、一筋縄ではいかない。それを知ると、三輪山勝のそうめんが「一筋縄」という名前であることに、なんとなく小気味いい気持ちになる。

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