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国造りの伝説と酒造りの神を祀る 「三輪山 大神神社」

国造りの伝説と酒造りの神を祀る
「三輪山 大神神社」

DATA
三輪山 大神神社
奈良県桜井市三輪
http://www.oomiwa.or.jp/

ご神体は三輪山そのもの

日本国内において、最も古くから存在するとされている「三輪山 大神(おおみわ)神社」。奈良県桜井市の南東部に位置し、三角錐の三輪山を望むことができる大神神社は、その昔から「三輪明神」「三輪神社」と呼ばれてきた。最古といわれるように、ご神体は三輪山そのもの。「古事記」によると、大国主神(おおくにぬしのかみ)が、自分と協力してともに国造りに励んできた少彦名神(すくなびこなのかみ)が亡くなり、 独りでどのようにこの国を造ればよいか思い悩んでいた時、「海を光(てら)して依り来る神」が協力を申し出た。この神こそ、主祭神の大物主神(おおものぬしのかみ)であり、その希望に応じて三輪山にお祀りしたことから、三輪山は神体山となったとされているのだ。

その由来の通り、「大神神社」は国造りの神、生活の守護神として厚い信仰を受け、現在も本殿はなく、拝殿から三ツ鳥居を介して三輪山を参拝する。また、境内の「巳の神杉」と呼ばれる杉の巨木には、大物主神が白蛇(巳)の姿を持ち、巳様(みぃさん)が住むとされたことから「雨乞い」に詣でる人が多く、ご神木として大切に祀られている。

酒造家の信仰を集める

「大神神社」が多くの信仰を集めるもう一つの顔は、「酒造りの神」だ。毎年11月14日には全国の酒造家や杜氏たちが集まって、新酒の醸造安全祈願大祭が執り行われている。この日、拝殿向拝に吊っている大きな杉玉「志るしの杉玉」(酒林・さかばやし)が、新しく取り替えられ、酒造家は三輪山の神杉の葉を球状に束ねて作られた小型の杉玉を持ちかえり、新酒ができた印として軒先 に吊るすのだ。
これまでの日本の旅の中で、中田は多くの蔵元を訪れ、そのたびに目にしてきた杉玉。酒造の季節を表し、信仰を表す、その杉玉のルーツに出会うことができた。

三輪山は神体山の為、長く立ち入りが禁止されていたが、現在では「狭井神社」にて受付をし、参拝証のタスキを肩からかけて、規定の時間内での入山が認められている。
古来より、現代まで。人々の生活が変化するなかで、多くの信仰を集めてきた「三輪山 大神神社」。境内に残るご神木や、鳥居、建築物の全てが、その歴史の神秘を語り続けている。

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