2003.07.17
2003年 夏・・・・・・4
◆「6日目」
Dubaiを夜中3時の便で飛び立った俺は、もちろんのこと飛行機の中ではぐっすり。旅好きの俺の特技の一つは、飛行機に乗ったときにすぐに寝られること。この俺の特技はかなり凄いよ~。だって、ほぼ毎回と言っていいほど飛行機が離陸する前には寝ているんだから……(Zzzzz……)。しかも、飛行機が離陸する前には寝ているからイスのリクライニングも使わずに真っ直ぐの状態で何時間も寝続けられるんだよね。どう、凄いでしょう(笑)? そんなだから、飛行機に乗ることは俺にはまったく苦じゃないんだよね。
さて、このDubaiを立った飛行機、どこへ向かったかといいますと……、トルコはイスタンブール!! といっても、ここではただの乗り継ぎだけ。 Dubaiからの飛行機の出発が遅れたために、乗り継ぎ時間がほとんどなく移動はダッシュ!! ヒヤヒヤだったけども、どうにか無事に飛行機には乗れた。心配なのは荷物が載っているかどうか。旅行で一番悲惨なのは現地に着いてカバンが無かったときだからね!!
イスタンブールからの飛行機でもまたまた離陸前にはぐっすり。その前の飛行機で寝たばかりだっていうのに、そんなの関係なく、すぐに問題なく寝てしまった(笑)。そして飛ぶこと1時間半、今旅行の第2目的地、ルーマニアはBucharestに無事に到着!! ドキドキしながら荷物を待っていると、おっ! あそこに見えるは俺のデカバック!! ということで、心配していた荷物も無事に届き、いざHotelへ。
今回のBucharestでのHotelは“Marriott”。旅行の醍醐味の一つにHotel選びがあると思うんだよね。俺は自称“Hotel評論家”を名乗っているくらいのHotel好き。基本的に旅行に行く時は事前にインターネットで調べてHotelを決めるんだけど、このMarriottももちろんインターネットでチェックして決めた。だから、いくらインターネットで写真を見ていても、Hotelに着くまではHotelがどんななのか結構ドキドキもの。で、このMarriottはというと……、問題なく合格!! 合格というのは、次回来た時もここに泊まろうと思えたっていうこと。
Hotelにチェックインをし、荷物をほどいてシャワーを浴びる。あ~スッキリ!! この時点で、お昼の12時半だった。じゃあ、お昼でも食べようってことでさっそく“ある人物”にTelをする。そのある人物とは……? 昨季、Parmaの左サイドで得意のイケイケドリブルを繰り返し、得点を量産しつつも持ちすぎてチャンスを潰すこともしばしば。プレイ中は頭にくることもあるけども何故か憎めないその人物、そうルーマニア出身のMUTU!!
Hotelのバーでピニャ・コラーダ(このHotelのピニャ・コラーダはこれまで飲んだ、どこのものよりも美味しかった)を飲みながら待つ。13時、MUTU君到着。ルーマニアで一番のガイドの運転のもと昼食を食べにイタリアンレストランへ。
MUTUの友達数人も集まり、賑やかな昼食がはじまる。ビックリしたのは、その友達。
彼らのほとんどは英語やイタリア語、またはドイツ語など数カ国語を操る。MUTUもなんだかんだ英語を話していたし……。この国の人は語学力に長けているんだな~っとビックリさせられた。食事は、イタリアで食べているのかと思うほど美味しく、もちろんワインも入りみんな良い感じに。
食事も最後に差しかかったところで、大ボス登場!! MUTUの代理人だった。
この人が本当に豪快で面白かった。食後は彼のオフィスに行き、MUTUの若かりし頃のビデオなんかを見た。彼は昔から今と同じプレースタイルで、とにかくイケイケドリブルをしていて、なんかちょっと笑えた。その後、俺が街を見に行きたいと言うと、大ボスが彼の運転手と車を貸してくれた。名前は、“パコ”。 MUTUとはまた夕食を一緒に食べる約束をして一旦別れた。
この時点ですでに夕方だったために、今日は主な所を見てまわろうと、ルーマニア正教の大主教教会に行ったり、ディナモ・ブカレストのスタジアムに行ったり、チャウシェスク元大統領の巨大な宮殿を見た。このチャウシェスクの巨大な宮殿、いや~異常に大きかった。部屋総数も3107にもなるほどの大きさで、世界でもアメリカのペンタゴンに次ぐ大きさだという。その後、夕食前にひと休みするためにHotelへ。
夕食は俺のリクエストを聞いてくれたMUTUが、ルーマニア料理のレストランに連れて行ってくれた。このレストラン、実はさっきの大ボスの弟さんが経営しているとのことだった。正直、ルーマニア料理なんてまったく見たことも聞いたこともなくてどんなものなのかちょっと不安だったけども、これが食べてみてビックリ!! うまいのなんの!! 何で今まで食べなかったのか、と後悔させるくらいの美味しさ。特にMititeiと呼ばれる肉料理はうまかった~。ルーマニア料理のレストランを見つけるのは簡単じゃないかもしれないけども、みんなも是非とも試してみて!! しかも、そのレストランではルーマニアの民族舞踊なんかもやっていて、ワインでいい気分の俺も参加して踊ってしまった(笑)。そんなこんなで時間が経つのは早く、気がついたらすでに夜中の2時をまわっていた。ってなわけで、お休み……(グー……グー……グー……)。
◆「7日目」
前日が遅かったために起きたらすでに昼の12時をまわっていた。
じゃあ、まずはランチでも食べに行こうと、今日も1日運転手兼ボディーガードを務めてくれるパコとともに天気も良かったので、Hotelで紹介してもらったオープンテラスのイタリアンレストランへ。が正直、雰囲気は最高に良かったものの料理はちょっと……。特に、昨日のイタリアンレストランが素晴らしかっただけにその差が際立った。まあ、たまにはこんなこともあるさ、と思いながら気持ちを切り替えて、この日は街中の観光に行った。
ルーマニアに行く、と知り合いに言うと、何人からか、危ないからやめておいた方がいい、と言われた。がしかし、実際は街中でもまったく危ない感じもせず(パコがいたからか?)、確かに綺麗とは言いがたい街並だったけどもそれなりに趣があり良い感じはした。ただ、まだまだ発展途上という感じは否めなかったな……。途中で、小腹がすいたのでマクドナルドのソフトクリームを食べる。この先の旅でもたびたび食べたがマックのソフトクリームはなかなか美味しい!! なんてMadridに続いて感心してしまった。
ひととおりの観光が終わり、Hotelへ戻る。
パコとはここでお別れ。本当に良くしてもらって、感謝感謝!!
その後、明日の朝の出発が早いために荷物の整理をする。昨日荷物をほどいたばかりなのに……(泣)。でも、今日の夜も遅くなりそうだから、こういうことは早くやっておかないとね!! すべてを終え、夕食の前にシャワーを浴びビシッと決めてMUTUの迎えを待つ。
MUTUが昨日も来ていた友達とともに迎えに来た。
一行が向かったのは、このBucharestの街並からは想像もできないようなお洒落なレストラン。食事はインターナショナルでいろんなところのものがある。もちろん、今では驚くこともなくなった日本食も。本当に日本食は今、世界中でトレンディーな食べ物として取り入れられているよね。どこの国に行っても、流行のレストランには日本食の何かしらはメニューにある、と言わんばかりに……。もちろん、夕食が盛り上がったのは言うまでもないね。
その後は一旦、湖の畔にあるお洒落なオープンテラスのバーにみんなで行く。天気も良く、心地よい風が酒で火照った顔に気持ちがいい。それでも、まだ飲み続ける俺(笑)。それから小一時間経った頃だろうか、またまた移動だという。
どこに行くのだろうか? と不思議に思っていると、昨日の夜と同じレストランに到着。レストランには実は大きめの個室があり、そこに今日はバンドを呼んでいるとのことだった。この時点で夜の0時をまわっていた。もうそこからは語るまでもないと思うのでご想像にお任せしま~~~す(笑)。
次の日も早かった俺は途中で抜けさせてもらいHotelへ。午前4時をまわっていた。2時間ほどの軽い睡眠をとり空港へ……。ラウンジで飛行機の出発を待っていると、MUTUからTelが……。わざわざ起きてTelしてくれたのかと思っていると、なんてことはなく昨日の夜(朝?)のドンちゃん騒ぎをまだ続けているとのことだった。その異常なまでの体力、恐るべしルーマニア人!! ってなわけで、楽しかったBucharestを出発して、次なる目的地…… へ!!
それにしても、今回のBucharestの旅、本当にMUTUをはじめ、彼の代理人や友達にはお世話になった。正直、MUTUとこうしてプライベートで遊んだのは、Parmaでもしたことがなかったんだよね。だからグラウンドを離れた彼の一面っていうのはあまり知らなかったんだけど、思いのほか(笑)本当に良い奴で良い意味でビックリ!! 別に嫌な奴だと思っていたわけではないけども、やっぱりグラウンドの中では当たり前のごとく、言い合いをすることもあったしね……。
ともかく、今回の旅はそんなことも含めてBucharestに来て本当に良かったな~と思いました。チャンチャン。
続く……。