2009.12.09
Vol.0
1998年5月21日に産声を上げたこの”nakata.commude.site/wnakatanetp/”。すでに約11年と半年が過ぎた。nakata.netを立ち上げた一番の理由は、「自分の声を曲げられることなく、みんなに伝えること」だった。
今ほどインターネットが一般的ではなく、その情報のほとんどがまだ、新聞や雑誌、TV等で伝えられる時代だった。そんなときに、新聞やTV等の取材を極力控え、ネットでのみ自分の”生声”を発信することは、ある意味、時代の流れから反していたかもしれない。しかし、そこに辿り着かざるを得なかった、状況が自分の周りには渦巻いていた。
ちょうど日本が初めてWCに初めて出たということもあり、非常に世間からの注目度も高かった事も幸いして、このnakata.netには平均で1 日、300万以上のコンタクトがあり、多いときでは1日に1万通以上のmailが届いた。そして、時代はインターネットのバブル期に入る。より多くの人がインターネットをやるようになり、このHPはある意味、新聞やTVなどよりも多くの視聴者を得ることになった。その最たるモノは、Perugiaから Romeへの移籍の時。自分がこのHPで移籍を発表するということもあり、なんと最高1日で1500万以上のコンタクトがあった。
しかし、当然のことながらこれらの数字は、自分がサッカー選手であッたことが大きい。現役を辞めるとき、それまで無料で見られるようにしていた自分のmailを、有料会員だけがすべて見られるようにした。その理由は、無料のページだと、mailを勝手に引用されても何も言え無いことになるから。というのも、それまでもmailにプライベートなことを書くことはあったが、やはりそのほとんどはサッカーのことを書いてきた。しかし、現役を辞めた後は、当然のことながらプライベートなことを書くことになる。でも、だからといって表面上のことだけ書いていてもつまらない。だからこそ、予防線をはった。
その後、3年半にわたってその形を続けてきたが、ここ1年ほどずっと思ってきたことがあった。それは、このnakata.netというものは、自分がサッカー選手であることが前提で出来上がったもの。しかし、辞めた後もそれまでと同じ形でやるのは無理があるのではないか?やはり、現在の生活は現役時代とは全く違う。現役時代とはやりたいこともやっていることも違う。だとしたら、それにあわせた新たな形のHPを作るべきじゃないか、と・・・。
そうして、この数ヶ月、それまでHPを一緒にやってきたチームと話をして、それまでのある意味、自分がそのHPの中心にいたからこそ成り立っていた”ファンサイト”的なモノから、自分は編集長となり、その世界観を作るような役割をやり、読む人たちが中心となっていくようなHP作りをしよう、と言うことになった。一番重要なのは、読む人にとって為になること。
今現在、世界は混沌として変化の時期に来ている。色んなシステムが崩壊し、新しい政権、形が出来始めている。誰もが、何か新しいことを求めている。多くの人がより情報を集め、さらなる混乱を巻き起こしている。何かやりたいのだが、情報が多くて逆に何をやっていいのか分からない、何がやりたいのか分からない、そんな状態になっている人が多いのではないだろうか?そんな中、この”新・nakata.commude.site/wnakatanetp/”では読んだ人が自分のやりたいことが思いつく、またもう1歩が踏み出せなかった人が踏み出せる、そんな情報を集めて発信していけたら、と思う。もちろん、そこには”楽しさ”を求めながら・・。
HPは生き物だと思う。だからこそ、自分の考えの変化、読む人のニーズにあわせて変わっていくべきだと思う。この時代だからこそ、今の自分だからこそやれる面白いWeb Magazineを作って行けたら、と思う・・・。これからも、nakata.netをよろしくお願いします。
編集長:中田英寿