2007.11.28

Bhutan 入門編!!

Kuzu Zanpola(クズ ザンポラ)!!

 

“こんにちは”という意味のこの挨拶と共に、世界最後の秘境とも呼ばれるブータンの旅は始まった。

 

ブータンは、チベットとインドに挟まれる九州程度の小さな国。その多くが山岳地帯なのにも関わらず、国民のなんと79%が農家だという。多くの場所で、段々畑が見られる。その景色はある意味素晴らしいが、作業のほとんどを、機械に頼らず手作業ですべてをこなすという非効率的な農民の生活は厳しい。国内には、国内線の飛行機はもとより、鉄道すらも走っていない。車の移動が唯一の手段で、それも舗装されていない道路が多く、街と街の間では、そのほとんどを崖道を走ることになる。にも関わらず、車にはガードやミラーすらついていない。俺が、空港からHotelに到着するまでのたったの30分間に、何度 “落ちる~”と思った事やら……(苦笑)。

 

しかしながら、未開発のブータンだからこそ見ることが出来る、素晴らしい景色に、何度も出会った。特に、山が多いだけに渓谷もかなりあり、その Landscapeの素晴らしさは、無駄なものがないからこその美しさ、言わば自然美のようなものがあふれていた。何もせずに、その景色を見ながらぼーっとしているだけで、幸せな気分に何度もさせられた。さらにはこの11月という時期でも、日中はかなり暖かく、半袖のTシャツで過ごせるところが多かったのも良かった(ただ、夜はかなり冷えて、マイナス近くまで下がるところもあったが……)。

 

俺は今回、Paro、首都 Timphu、Punakha、Pobjikha、Wandagueという主にブータンの西側の町を中心に回った。というのも、11日間という日程では(俺の中ではかなり長いつもりだったが)鉄道も発達していない国内をくまなく回る、というのはかなり厳しい日程だったから(空港があるParoは国のほぼ 1番西側に位置する)。上記の町の中で、Pobjikhaという村がある。ここには絶滅危惧種として指定されているBlack Necked Crane、いわゆるオグロツルが、この季節になるとやってくる。そして、そのオグロツルを保護するために、なんとここでは一切電線を引かないようにしている。その為にこの地域には、電気が通っていない。自家発電を持っているHotelもあったが、俺はこの地域では、電気がない農家が経営している Guest Houseに泊まってみた。

 

正直言って、このGuest Houseは、俺が今まで体験したどのHotelでの宿泊体験よりも酷かったかも。笑。というのも、電気がないから、夜はロウソクの火で過ごすことになる。まあ、これはアフリカなどでも経験しているし、問題はない。さらにはシャワーはあるものの温かいお湯は出ない。まあ、これもどうにか1日くらいだったら、我慢はしよう……。

 

しかし!! このクソ寒い中、部屋に暖房が全くないとはどういう事だ(さらには、窓からはすきま風がビュービュー吹いてくる)!! ブータンでは、“Bukhari”と呼ばれる木を燃やして使うストーブがある。しかし、そのGuest Houseにはそれすらもなく、俺は凍え死ぬところだった(一緒にいたガイド達が色々と助けてくれたので、大丈夫だったけれど……)。でも、こういった電気が通っていない場所や、ストーブすらない場所はブータンではまだまだあるとのことだった(特に東部に)。

 

それにしても、今回ブータンで非常に気に入ったものがあった。それは、“ドツォ”と呼ばれるブータン式のお風呂!! 英語で言うところのHot Stone Bathになるのだが、木製のお風呂(日本のものに似ている)を四分の一くらいのところで区切って、大きい部分にはもちろん自分が、そして小さい部分には火で焼いた石を入れてお風呂をたためると言うもの。しかも、一般的には露天のものが多い。普通にお湯を入れる日本の風呂よりも、真水を焼け石で温めるこのやり方は独特の感じがして面白かった。さらには、そこにハーブなんかを入れて体をそれで擦ったりすることが、体にとっても良いと言っていた。

 

宗教的には、チベット仏教の流れをくむブータン仏教と言われるものが主流。やはり、寺院や僧院などが幾つもある。メインの観光といっても言いと思う。今回俺がいくつか訪れた中で1番だと思うのは、やはりTiger’s Nestと呼ばれる“Tak Tshang Monastery(タクツァン僧院)”!! なんでわざわざこんな厳しいところに建てたのか、そしてどうやって建てたのか、というのがいつまで経っても疑問として残るような断崖絶壁の中腹に建てられたこの僧院。遠くから見ると、絶対にそんなところには行けない、と思うようなところに建っている。実際は、車でBase Campまで行って、そこから歩いて1時間半ほどで辿り着くことが出来たが……。でも、本当に絶景だった。

 

そうそう、建物関連の話といえば、非常に面白いものがあった。それは、ブータンのいろんな場所で、よく見かけるとあるシンボル……。それは……、 “男性器”!! 家の壁に描かれているところもあれば、彫刻として家のドアの入り口に飾ってあったりする。思わず吹き出してしまいそうだが、現地の方達は真剣そのもの。全くふざけているわけではない。なんと、これによって“悪霊退散”が出来る、と本当に信じているらしい。それぞれの場所や家によって形から大きさまで色々と違って、ある意味個性が見られて面白かった(笑)。

 

食事の面に関して言えば、やはり主食は“赤米”。名前の通り米が赤い。日本の赤飯に近い感じだと言えば分かるかな?ただ、違うのは日本の赤飯が餅米なのに対 して、このブータンのお米は、かなり大きくごわごわしている。正直、白米に慣れた俺にはちょっと食べずらかったが、逆にブータン人に言わせると、白米だと食べた気がしなくて駄目だとのことだった。他には、なんと言っても“チリ”!! 家の屋根にも多くのチリが乗っかっていたり、窓のところにもつるしてあるくらいでチリが好きで、多くのおかずにはこの“チリ”が入ってくる。他には、Tibetと同じように動物の“ヤク”を食べることが多い。まあ、正直なところブータンでの食事に関しては、過剰な期待はしない方が良いと思う。町の中にはレストランはあるが、外国料理(フランス料理やイタリア料理、日本料理など)を出すレストランはほとんど無い……。

 

酒は、現地で1番飲まれているのは“アラ”と呼ばれる日本酒に似ているもの。ただ、日本酒よりももうちょっと癖がある気がする。それに、造る家によってその強さが違うときも結構ある。俺の友達はとある日、アラを気持ちよく飲み過ぎて記憶がなくなるまで酔っぱらっていた……(笑)。他には、ビールも現地で造っていて、普通はアルコール度3%程度のビールも、こちらでは8%の特別なビールもあると聞いた。俺はビールは飲まないので味はよく分からないが……。

 

この国は今年で王制が100年。そして、国王も第5代目へと移った。しかし、来年からは“Democracy(民主主義)”になるらしく、この年末から選挙が行われるとのことだった。来年度は、この5代目国王戴冠式や王制100周年記念の行事が行われるとのことで、ブータンにとってかなり大きな年になるらしい。そして、この民主主義への移行が、ブータンにとってどう変化を与えていくかというところに非常に興味があるところ。

 

さて、こんなところでブータンの入門編は終わります。次の上級編はでは、実際に俺がブータンにいる間にどんなハプニングがあったかという報告をするね~。今度は、長いこと待たせないので、期待して待っていて!!

じゃあ、Trashi Delek!!

 

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