2005.04.07
日本代表…。
イタリアに戻ってきて1週間。暦も4月に入り気温も20度を越す日が続いている。
ちょっと前までは手袋をして練習をしていたのに、今は半袖で練習をする毎日。街の樹々にも花が咲き始めた。日本でももう桜が咲いている頃だろうね。聞くところによると、ここFirenzeにも染井吉野があるらしい…。
そんな中、2005年4月2日、ジョバンニ・パオロ 2世(ヨハネ・パウロ2世)が亡くなられた。
僕はキリスト教信仰者ではないが、彼が残した数々の功績は計り知れないものがある。
僕は幸運にもイタリアに来てから、パオロ2世に2度も謁見する機会を頂いた事もあり、どこかに親しみと尊敬の念を感じていた。
そんな多くの人々に尊まれた彼の偉大さを表すかのように、2日、3日に予定されていたイタリアでの全てのスポーツ競技は中止となった。この2日間のチャンピオンズリーグの試合前にも黙祷が行われた。
僕もこの場を借りて、ジョバンニ・パオロ 2世のご冥福を祈りたいと思う。
さて、話は変わってみんなが1番聞きたいだろうと思う代表のことについて!!
本当はイタリアに帰ってくる飛行機の中か、帰ってきてすぐにでも書こうと思ったんだよ。やっぱりこういうものは熱いうち(早いうち)がいいかなと思って。
ただ、色んな事を考えているうちに、結局1週間という日が経ってしまった。
というのも正直、今回代表と共にいた10日間&2試合で俺が思ったことを全て書いたら、それこそまたマスコミに取り上げられて、とんでもない大問題にされかねないからね(苦笑)。だから、どこまで書いていいのか、ちょっと冷静になって考える時間が必要だったんだよね。
で、結論から言うと、細かいことについては、俺は何も言わないことにしようと思った。HPに来るファンMailを読んでいても、俺と同じことを考えている人も多々いたし…。
ただ1つだけ。予選3戦を終えて2勝1敗勝ち点6。4チーム中2位。これが現在の日本代表の実力であり、これ以上でもこれ以下でもないってこと。それをみんな分かって欲しい。
確かに今の日本代表はアジアカップには優勝した。これは素晴らしい実績であり、評価に値するものだと思う。がしかし、だからと言って日本代表は本当に、アジアで飛びぬけた存在なのだろうか?思い出して欲しい。4年前の2000年に、レバノンであったアジアカップでも日本代表は優勝しているっていうことを…。
1-2で負けたイラン戦、1-0で勝ったバーレーン戦、内容はどうあれこの2つの試合の大きな違いは、試合への臨み方、だったと思う。
負けたイラン戦。10万人のアウェー、高地のためかボールもいつもより飛んだ。グランドも試合前に水がまかれたのか滑りやすかった。がサッカーをやっていればこんな事は当たり前。選手としてまず考えなければならないのは、“相手との1対1に負けない”という事。このイラン戦では、この部分で負けていた。それが敗因の全てと言っていいと思う。
逆に勝ったバーレーン戦では、内容がイラン戦よりも良くなったとかそういう事じゃなくて、相手との1対1の競り合いにほとんど勝った、というのが勝因の全てだったと思う。だって、それがサッカーの基本の基本なのだから。
3-5-2だ4-4-2だなんてシステムの話がこんなにメディアで取り立たされて、解説者が熱く議論して話題になっているのを見たのはサッカー生活で初めての事。もちろん、チームの選手の能力に“より適している”形というのは確かにあるとは思う。がしかし、それもまずは“1対1で負けない”という大前提のもとに成り立つ、ということを忘れてはいけない。1対1で負けてしまうのであれば、それを補うシステムを取るのが普通なのだから…。
海外組だ国内組だっていう言い方も議論も本当に馬鹿らしい。そんな事を周りから煽る人にも問題はあると思うが、それを本人達が気にするのもよくない。
サッカーの世界は実力至上主義。試合に出れなかったら自分の実力不足。そうじゃないと思ったら、まずは監督に理由を聞くべきだし、それが納得出来なかったら、自分が辞めるか、監督を代える。それが出来ないんだったら、黙って練習をやるべきだと思う。
もちろん監督のやる事なす事すべてが正しいとは思わない。
でも、それに納得出来ないと思うのならまずは話をすべき。がしかし、それで全てが思い通りに行くわけでもない。残念ながら監督に全ての決定権があるというのがサッカーという、理不尽な世界。
でも俺は、自分が意見を言ったりすることによって、たとえベンチに居座る事になってもいいと思う。それで呼ばれなくなっても仕方がないとさえ思う。ただ何も言わずに、何も行動も起こさずに、文句だけを言っているような選手にはなりたくない。
俺はただ純粋に、日本代表の2006年ドイツWCへの出場権を取るために最終予選を勝ち抜きたい。これが自分にとっては、最後のチャンスだろう。前回の2002年WCの不完全燃焼を最後に晴らしたい。
が、それと同時にそんな自分が、今の日本代表の本当に障害となるのならば、辞退してもいいとさえ思う。
ただひとつ、そこにドイツへの道が必ずあると言うのならば…。