2004.02.14

まず、1発!!

前回のMailでは、“ここ数日すっかり冷えきって……”なんて書き出しで始まっていたのにもかかわらず、約2週間たった今ではまるで春になったかのような天気が続いている。ちょっと前までグランド脇にあった雪もすっかり解け、練習をしていても汗が噴き出すように出てくる。

洋服も、徐々に春夏物を着る機会が増えてきた。
俺の春夏コレクションもだいぶ充実してきたけど(笑)、中でも最近のヒットは“BURBERRY”のトレンチコートだね。色もベージュで非常にシンプルなんだけど、そのカッティングの良さからなのかすごく綺麗。それに、トレンチはどんな格好にでもあうから最近はよく着ている。そして、あまりにこのトレンチを気に入ったので、同じく“BURBERRY”の革の白いトレンチまで買ってしまった(苦笑)。

さて、話をサッカーに移そうか。

今月頭にあったMilan戦では、相手の良さ(パスワークの良さ)を消すためにある程度引いてスペースを消し、ボールを取ったら速攻という作戦に出た。これが功を奏してか、試合は後半途中までBolognaペースで進んだ。

一見攻められているように見えても、Bolognaからしてみたらボールを持たせてこちらの網に引っかかるのを待っている、というような感じで守っていた。そして、ボールを奪ったらそこからの早い速攻で相手陣内へ攻め込む。

Bolognaは特に前半、幾度かのチャンスを決め切れなかったのがその後に響いた。逆にMilanは、その少ないチャンスを確実に決めた。その差が結果につながったんだと思う。

後半に入ると、両チームともに体力の消耗からか試合が均衡した。そして時間が経つと、1点リードしていたMilanがまるでBolognaが前半やっていたのと同じくスペースを消すかのように自陣に引いて、ボールを奪ったらそこから速攻を仕掛ける、というような作戦をしてきた。

Bolognaはそれでも強引にMilanの壁をこじ開けようとしたが、守りに入ったMilanの壁は厚く最後までこじ開けることは出来なかった。そして、試合終了間近に駄目押しの得点をされ0-2で負けた。

このMilanの守りを見て、これが有名な“カテナッチョ”なんだな~としみじみ思った。特に、マルディーニの読みのよさからのカバーリングはさすがだった。

そして、先週のUdinese戦。
3連勝のあと引き分け、そして負けと続いてそれまで練習でも明るかったチームも少し元気がなくなりちょっと暗い雰囲気があった。このUdinese戦で負けてしまったらこのままズルズルと後退する可能性もあっただけに、非常に重要な一戦だった。

そんな中チームは相変わらずの怪我人続出で、試合に18人登録のところ17人しかいないような状態だった。こんなことは今まで見たことがない。それくらい珍しいことだった。

でも、俺にとってはこのUdineの地は、ほとんど負けたという記憶がないというくらいかなり相性が良い。でも、本当に何なんだろうね、この相性っていうのは……。Juveもよく相性が良いといわれるけど、別に何も意識することはないのにな~。

そして、この日もその相性のよさが威力を発揮した(笑)。
試合開始からBolognaはUdineseを圧倒。思うようにボールがつながっていく。
俺の調子もよく、体が思うように動く。

ボールも良く回るし攻撃はしているけどなかなか決定打が出ずに嫌~な雰囲気が漂い始めた前半の中ごろ、ロカテッリが相手のミスをつき個人技から見事な得点。これから波に乗って……、と思ったら逆に相手に攻められ始めた。得点を取ってちょっと安心をしてしまったのか、引いてしまったのか……。

そして、前半も残り1分というところでセットプレーから相手に得点を許した。
相手のこのセットプレーは試合前はもちろんのこと、普段の練習の中でもよく注意されていた“プレー”だった。それだけに、この形での失点は非常に精神的にもダメージが大きかった。

ハーフタイム、控え室の中はまるで大差で負けているかのような雰囲気が漂うほど選手は落ち込んでいた。それくらい注意されていた形だったし、なおかつ前半終了間際というのも響いた。ハーフタイムを終えグラウンドに出て行く選手の顔もどこかしら暗かった。

こんな中だからこそ早いうちに追加点を奪うことが非常に重要だった後半、開始早々30mはありそうかというFK。ここ最近シュート練習を良くしているからか、かなりの確率でボールの芯を蹴れていた。そして、この日は体の切れもあり気分が乗っていたので、思い切ってシュートを打つことに……。

ロカテッリに軽く横に出してもらい前を見ると壁が崩れている。思い切ってその壁の間を狙った。ボールは見事に壁を抜けたが、その後どこに行ったか壁が邪魔で見えなかった。っとすると、ゴール前の味方が振り返って喜んでいる。その瞬間、ゴールしたんだと分かった。

確かにこの得点はBolognaに来て初得点だし、今シーズン初得点でもあったし、ロングシュートだったし、いろいろな要素があったけども、自分が2点目をすぐにとることが重要だと思っていた矢先に取れた、ということが一番嬉しかった。

その後相手はFWを増やして攻撃を厚くしてきたが、Bolognaは粘り強く相手の攻撃をはじき返し、度々速攻でチャンスを作るが決定機に至らず。そして後半も残り5分くらいだったかな、速攻で右サイドに駆け上がった俺にボールが渡る。クロスを上げようと中を見ると、見方のFWと相手のDFがゴール前になだれ込んでくる。そんな中、MFのコルッチが1人でペナルティー近くまで上がってきた。

戻ってくるDFの間をちょうど狙ったボールは見事にコルッチに渡る。ゴールキーパーがシュートコースを塞ぎに飛び出した。俺はさすがに距離もあるしちょっと難しいかな? と思ったけども、見事に3点目が決まった。3-1。

これでほぼ試合は決まったかと思った瞬間、相手にPKが与えられた。PKが決まったと思った瞬間、レフリーが笛を吹きやり直し。キッカーがPKを蹴る前に他の選手がペナルティーエリアに入ったためだった。そして、そのやり直しをパリューカが見事に止めた。試合終了。3-1で勝ったが試合は最後の最後まで分からないな、と思い知らされた最後だった。

この1勝は、Parma、Milan戦で断たれてしまったそれまでのチームの良かった流れをまた呼び戻す非常に重要な1勝だった。また、下位チームも連勝を続け、降格争いも激しくなってきているという意味でも重要だったと思う。そして、明日のModena戦!! ダービーマッチということもあるが、この試合に勝つか負けるかがこのまま降格争いを続けるかそこから一歩抜け出せるかの境目になると思う。

ともかく、明日の試合で良い結果を出し、良い状態で日本に帰るように頑張るぞ!! ということで、また明日!!