1998.06.11

第16報「“うまい”と“強い”」

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今日の1枚!(中山雅史選手)

Photo: Hidetoshi Nakata

 

「やっぱりブラジルは強い」

 

と、こんな書き出しで始まった今日のMAIL。

今さっき、WCのオープニングゲームが終了しました。

みなさんは、ご覧になったでしょうか?

 

内容的には、前半は、スコットランドが完全に飲まれていたゲームでした。しかし、ラッキーな1点もあり次第にスコットランドも、実力が出てきたように思います。一方のブラジルは、最初の試合ということもあってか、本来の元気がなかったように見えました。

しかし、スコットランドに同点に追いつかれ、ゲームが進んで行くにつれて、本来の激しさを取り戻していったように思われます。でも全体的には、非常につまらない試合だったと思います。

 

結局は、ブラジルが勝ちました。

でも、確かにつまらない試合ではあったけれど、このような大会で重要なのは、「だめな試合でも勝つ」ということです。ましてや、「常勝」を義務づけられているチームなら尚更のことです。

 

普段の僕ならば、

「自分の調子が悪くてもチームが勝つ」

ということと、

「チームが負けても自分の実力を出しきる」

という2つの選択肢があれば、間違いなく後者を選びます。しかし、今のブラジルはこの僕の普段は通用しません。

 

またこの様なことを書くと語弊が生じて、

「じゃあ、おまえはチームが負けてもいいのか?」と言われるかもしれませんが、そういう意味では決してありません。自分の実力を出し切れないことほど選手にとって、悲しいことはありません。

 

僕は、自分の実力を出し切るということは、結果として、チームのためになると信じています。これは単純に心構えの問題なのです。「勝利」という目的さえ、同じであれば、心構えは、選手個人個人の自由だと思っています。

 

ちょっと話がずれてしまったけれども、言いたかったことは

「ブラジルは強い」

ということです。

「うまい」ではなくて、「強い」ということです。

今回の試合のように、良くない試合でも勝ちきるということが、「強い」チームの証だと思います。この事はブラジルの様に、世界で1、2を争うようなチームには、非常に重要なことなのです。日本も早く、この様なレベルになれるといいのですが……(頑張ります)。

 

そうそう、みなさんからのMAILを見ていると僕が、WCと書くのを、トイレと思った人も多いようですが、言うまでもなく、WORLD CUPの略ですのであしからず。

 

 

じゃあね。