2009.04.30
LIFE AFTER FOOTBALL PROJECT,START!!パート1
1月22日のTAKE ACTION FOUNDATIONの設立の発表の中で、初めて構想を明かした“LIFE AFTER FOOTBALL PROJECT”。その第1回目の試合が、4月12日に山梨県甲府市で行われた。このLIFE AFTER FOOTBALL PROJECTは、昨年行った“+1 FOOTBALL MATCH”を元にして考えたプロジェクト。昨年のような大きな国際試合を行うのは、莫大な時間も費用もかかり、そうは頻繁に行えないこと、さらには実施場所も限定されてしまうこともあり、どうにかもっとたくさん、より多くの都市で開催出来ないかと考えた結果導き出したプロジェクトだった。しかし、具体的に内容を詰めて考えていくと、昨年のような試合をオーガナイズするのと、ほとんど変わらない、いや、むしろより大変なプロジェクトになっていった。笑
まず、かなり大変だった選手集め。このTAKE ACTION F.C.の選手は、元プロ選手で、現在、現役としてプレーしていないことが前提。年齢は問わないが、未だにしっかりとプレー出来る(魅せるプレーが出来る)ということが非常に大事だった。やはり、一円でも頂いてプレーをするのなら、観てくれる人に、「観に来て良かった。また次回も是非も来たい。」と思わせるような対価に相応しい試合内容にしなければならない。もちろん、このような試合の場合は、勝つという事が全てではなく、“いかに観に来た人たちを喜ばせたか”、ということの一点に尽きる。しかしながら、強いチーム=魅力のあるチームであることも確か。そういう点では、俺は出来る限り勝負にもこだわりたかった。
実際に現役を辞めて、約3年経つ俺が痛感していることだが、プロを辞めた後に、1試合を戦い抜くだけの体力を維持するのは、相当至難の業。これは相手がプロだろうがアマだろうが、または高校生だろうが関係ない。もちろん、技術や経験で、体力で足りない部分をある程度カバーすることは出来るものの、それでも1試合90分を動き続ける体力というのは、辞めてから気が付いたが、半端な物ではなかった。自分も試合で動けるだけの体力はつけないと、と思い練習を始める決心をしたが、“試合でしっかり動ける”という前提で選手を集めるのは、本当に難しかった。
昨年の+1 FOOTBALL MATCHに出場してくれた選手を中心に、その選手たちや周りの選手たちにも声をかけてもらい、定期的に練習試合を組んで、できるだけ多くの選手に参加してもらう事にした。これは昨年の試合の時の経験でもあるが、やはり出来るだけみんなが集まって行う試合を、コンスタントに入れていくことで、まずはプロジェクトの意義を共有でき、選手間での関係性も良くなり、さらには周りの選手や相手の選手との動きの違いを各々が感じることによって、自主的な個人練習を促すことが出来るという良さがある。
これは実際、かなり効果的で、1番最初に試合をやってから4月12日の試合までの間に7試合ほど組んだが、試合を経る事にみんなの動きは見違えるように良くなってきたし、大学生や社会人チームを相手にした練習試合だったとはいえ、5勝1敗1分けという戦績をあげることが出来た。そして選手集めも、練習試合をやったことによって、俺が実際に一緒にやったことない選手も含めていろんな選手を実際に見られ、それによりチームに参加出来るだけの“動ける”選手が徐々に集まり、最終的には十分な数の選手が集まった。
試合相手は、昨年末から甲府市や山梨県サッカー協会との話し合いもあり、ヴァンフォーレ甲府との対戦の希望が挙がってきた。しかし、ここからが実は長かったんだよね。実際には、日本で有料のサッカーの試合を開催する場合には、日本サッカー協会の承認が必要。これが実は結構厳しく、簡単ではない、特に今回のような初めて行うプロジェクトならなおのこと大変だ。昨年の試合の際も相当苦労をしたのだが、今回は昨年の試合とは違って、主催者は山梨県サッカー協会。主催者の尽力の甲斐もあり、様々な調整作業の末に、ようやく試合の開催が決まった。
このLIFE AFTER FOOTBALL PROJECTの目的は、途上国のボール配布プロジェクトと並行して、様々な地方都市で、「町おこし」のように、試合を行うことによって、周辺の経済効果も含めその街の活性化に少しでも繋がればいいなあと・・。だから、この甲府での試合が終わった後も、引き続き多くの街で、この試合が行われて欲しい、と思う人たちが増えるような成功事例にしなくてはいけないと思った。だから、その為の試合以外のイベントや、アイデアを考えていかなければならなかった。
俺が今年、日本を旅したいと思ったきっかけにもなったことでもあるが、今回の試合が行われた甲府、俺はこの甲府出身であるのにもかかわらず、山梨はおろか甲府のことも実は意外に何も知らなかった。なので、俺自身が甲府、そして山梨のことを知りたいという思いと、地方が活性するためには、その地方の特産物や、建造物、祭りなどを、日本中に知ってもらう事が大事だと思い、試合会場周辺で物産展もやることに決定。さらには主催者から山梨最大のお祭りの1つと言われる“信玄公祭り”がある時期に、試合の候補日程が挙がってきた。それは、プロジェクトの意義からいっても、最高の組み合わせになった。
こうすることによって、今回の試合がきっかけになり、山梨の良い所を少しでも知ってもらい、山梨に、そして甲府に来てみたいという人を増やすことも目的だった。最終的に、どうにか形を整えることは出来た。実際にどの程度のPR効果があり、経済効果があったかは未だ数字として出ていないから何とも言えない。が、それでも、現場の雰囲気を味わった俺としては、ある程度の結果が出せたのではないか、とポジティブに思っている。
パート2に続く・・・。