2001.05.03

代表の戦い……

日本はゴールデンウィークか……。平塚(ベルマーレ)でやっていた頃は、この時期になるといつも高速道路が混んで嫌だったな~。俺はその頃、世田谷の東名入り口の近くに住んでいて、練習場までは厚木インターで降りていつも通っていたからね。普段30分あれば着くのが、この時期になると1時間や1時間半くらいかかって……。こんな事も懐かしいな~。ところで、みんなは何をして過ごしているのかな?

 

そういえば、拓哉君のところに子供が産まれたね。名前は、「心美」ちゃんだって。本当に幸せそうだよね~。拓哉君も若い若いと思っていたけど、もう、お父さんだもんね~。どんな親父さんになっていくんだろう? 子供好きそうだから、世話焼きの親ばかになるんじゃないのかな……(笑)。今度、日本に帰ったら会わせてもらおうっと!! そうそう、拓哉君と言えば……、やっとの事で結婚おめでとうゴールが出来たよ(遅すぎだって?)!! この際、子供が産まれた祝いもかねてしまおう!! 本当に本当に長い道のりだった……。でも、本人は覚えておいてくれているのかな~(苦笑)。今度、ちらっと話をふってみようっと!!

 

それにしても、自分で言うのもなんだけど、あのUdinese戦でのゴールは本当に良かったよね。でも、正直なところ自分では余りよく覚えていないんだよね。その後、すぐにスペインに行っちゃったから、TVでも見られなかったし……。みんなからも本当に沢山のお祝いMAILをもらって本当に嬉しかったよ。でも、結構得点よりも、その前のカフーへのパスが良かった、っていう人が多いのにビックリしたんだけど、そんなに良いパスだったかな? 俺は、バティからボールが落ちてくる前にカフーがフリーで前にスペースが空いているのが見えたから、力一杯蹴っただけなんだけど……(笑)。俺としては、何よりもあれだけの距離を走ったあとで、きちっとボールをミート出来たことが嬉しかったよ。普段ならば、走った後だと上半身が立ってしまってボールを押さえてシュートするのが非常に難しいんだよね。それを、きちっとミートできただけではなくて、さらにはあんな隅にシュートが出来たなんて……。なんか、自画自賛しているようで申し訳ないけど、それだけ難しいシュートだったんだよね。ゴールの後、珍しく喜んでいたと思うんだけど、シュートを入れたことももちろんだけど、それよりも何よりも、シュートの形が良かったからあそこまで喜んだんだよね。でも、得点を入れた瞬間、競技場が一瞬、し~~~んとしたのも笑えたな~。あと、味方の選手がみんな喜んでくれたのも嬉しかった。ともかく、得点の形としては、俺の中でもかなり上位にはいる得点だったよ。

 

試合の方も、勝ち星が2つなかった後だったから必ず勝たなければならない試合で、かつ俺の久しぶりの試合。そんな大事な試合で、きちっと結果が出せたことが嬉しかった。やっぱり、これまでは試合に出られないのが、俺の実力不足(多少あるかも)、と思われている節が多分にあったと思うんだよね。やっぱりそれはなんだかんだいっても悔しかったし、でも、この試合でそれがある程度払拭できたと思うんだ。試合に出してもらえれば、結果は出せる、と……。試合に出られないのは、実力だけじゃない“何か”によってだって事が分かってもらえたと思うんだ。案の定、ダービー戦は出られなかったけど、いくら結果を出しても試合に出してもらえないっていうのはやっぱり悔しいけど、それでも、この間の試合で結果が出せたことによって、ただ単に実力がないから試合に出られない、ってことじゃないというのが分かってもらえていると思うと、やっぱり気持ちも楽だよね。次の試合が大一番Juve戦。そして、それを含めても後6試合しかないけど、ともかく最後まで、いつ試合に出ても結果が出せるように頑張りたいと思う。

 

さてさて、みんなが一番聞きたかったであろう、スペイン戦についてね……。本当にみんなから沢山のMAILがあったし、分析をするよう沢山の要望があった。それだけ、代表に関して関心が高くなってきているのかな? スペインに対して、負けたとはいえ最後の最後で1点を取られ0-1。それだけを見れば好試合のようにも思えるのに、何故こんなにつまらなかったのだろうか、っていうのを知りたいと思うんだよね。じゃあ、早速分析してみよう!!

 

まずは、フランス戦後の状況から……。

 

1、0-5で負けたことによって、トルシエがディフェンスを強化する必要性を感じた。

2、選手もやはり、大差で負けてほとんど仕事が出来なかったことによって、自信喪失。

 

今回と前回の試合前の違い……。

 

1、Jリーグでだいぶ試合をこなしたことによって、体調面ではかなり上昇。

2、遠くアウェーに来ての試合前の時差等の調節の大切さを、前回のフランス戦で知ったために、意識面でも上昇。

3、前回の試合の教訓から、消極的&怖がっては駄目、ということを覚える。

4、トルシエがディフェンスを中心にした戦いにすることを決める。これに伴い、選手も多少替わる。

 

さて、試合開始!!

グラウンドは外から見ると一見良さそうなのだが、実際はかなりボコボコしていてボールが跳ねてやりづらい。だが、試合前にグラウンドに水をまいたことによってボールの転がりは良くなったのだが、その分選手が滑ることになった(特にフランス戦同様、日本選手が主だが……)。

 

日本のシステムは、5枚のディフェンスに、3枚の中盤。2枚のFW(俺はその一角)。計8人の選手が主に守ることになるという、かなり守備的な布陣。前回のフランス戦のトルシエ分析は、スペインやフランス、イタリアやブラジルといった強豪国との試合では、守備的にやらねば勝てない、ということだったのだろう。その意思がそのまま反映した布陣だった。試合開始から、やはりというかスペインペースで試合が進む。スペインのうまさは、そのボールつなぎからのサイドアタックにある。がしかし、フランスと比べると前線にスピードのある選手が少ないし、身体能力的にもさほどの差はない。そういった意味では日本にはかなりやりやすかったのではないだろうか。

 

日本が下がって人数でスペースを潰しているので、スペインもなかなか良い攻撃は出来ない。時折サイドからのセンターリングでチャンスを作ろうとするが、ゴール前にも日本選手はわんさか。能活(川口)の好セーブもあり、なかなか得点には結びつかない。こうしているうちに、日本もペースをつかみ始める。最初はFWとしてボールを待っていた俺だが、フランス戦ほどじゃないにしても選手が自信がないのか、相手にビビっているのかなかなかパスがつながってこない。途中から、中盤近くまで、極端なときには中盤を越して下がってボールを受けることにした。そうすることによって、チームを組み立てようと考えたからだ。案の定、これが功を奏したのか、パスが回り始める。スペインは守備の際、片サイドに偏る癖があったので、うまいサイドチェンジが出来ればかなり有効だったのだが、そこまでは出来なかった。本来ならば、スペインのようにディフェンスラインでサイドを簡単に変えながらパスが回せると良かったのだが……。日本が、ダイレクト、またはツータッチでボールを回すと相手のゴール前までいくことが出来た。残念ながら良いチャンスは出来なかったが、ある種の形は見えた。前半はこの繰り返し。結局は、両チーム決定機を作れないまま0-0で終了。

 

後半に入り、相手はメンバーを数人変えてくる。日本は、前半と変わらず。後半に入っても、試合の展開も変わらず。中盤、日本の攻撃のリズムが良いときがあったが、いかんせん、攻撃の選手が足りなさすぎる。一番のチャンスは、俺から波戸(?)にスルーを出し、そこからフリーでセンターリング。それが伊東に通ったのだがゴールならず。ゴール前にいた高原に通っていたら1点だった。他は、チャンスらしいチャンスはなかった。やはり、この辺が守備重視でやった結果なのだろうか。結局、ロスタイムに入り、残り2分のところで相手に1点を奪われ0-1で負けてしまった。

 

試合展開としては、はっきり言ってかなり遅かったし、日本があれだけ守っていて、かつなかなか攻められないと、見ている方としてはかなりつまらなかったのではないだろうか。これは容易に想像できることである。では、何故このような試合になってしまったのだろうか?

 

前回の試合から、相手に出来るだけ得点を与えないため、守備に重きを置いた布陣を取ることはしょうがないだろう。がしかし、今の日本ではカウンターだけで得点がとれるような状況ではない。カウンター自体もうまくないし、やはり2人では得点はかなり難しいのである。となると、守備布陣を引いたとしても、最低 2枚のFWとその下に入る中盤の選手が必要なのである。確かに、FWの下の選手をなくてして中盤を3枚にすることによって守備の時の厚みはでるだろう。だが、攻撃の時はこの3枚のうちの最低1人がかなり前線まで走らなければならない。今の日本ではそこまでの形は出来ていないのである。よって、2枚のFWの下の選手は必要である。しかし、トルシエはこれでは守りきれないと踏んだのであろう。この日の展開から見ても、俺が一歩引いてもう1人のFWを入れた方が良かったのだが、結局は最後までこの布陣になることはなかった。確かに、WC(ワールドカップ)の試合などで、絶対に負けてはいけない試合もあるだろう。そのためにはこのような守備布陣も必要かもしれない。がしかし、それでも得点の可能性があって初めて成り立つ話である。今回のような得点の気配すらしないものでは意味がない。ともかく、今回の試合に意味を持たせるために も、カウンター攻撃の練習をもっとして、どうにか試合に使えるようにして欲しいもの だ!! 次のコンフェデレーションズカップでは、ブラジルなどの強豪との試合もあるから、そこで今回の試合が有効であったことを証明して欲しい(俺は、まだでるかどうか分からず……)!!

 

おまけだけど、今回初代表が何人かいたけど、その中でも波戸は良かった。サイドの選手の中では抜けて足が速いのではないだろうか。スペインのムニティス相手に一歩も引けを取らずにやっていた。コンビネーションをあげていけば、今後かなり有効なサイド攻撃が使えるのではないかと思う。まあ、もうちょっとセンターリングの精度を上げて欲しいが……(笑)。

 

は~またまた長くなってしまった。というか、かなり眠い……・。ちなみに、今はイタリア時間夜中の2時。明日は午後からの練習だから沢山寝られて嬉しいよ~。ということで、またMAILするね~。じゃあ、おやすみ!!