2002.05.16
ノルウェー戦。そして、WCへカウントダウン!!
いよいよ明日(17日)、代表の最終メンバーが発表され、WC(ワールドカップ)への最終段階を迎えることになる。
正直なところ、一体どんなメンバーになるのかは俺も気になるところ。
この選手はチームにいた方が良いな~っとか自分もいろいろと意見はあるところだが、この4年間一番長くチームと時を共に過ごし、近くで選手を見続けてきたトルシエの最終決定を信じたいと思う。
さて、先日のノルウェー戦。試合を見てガックリときた人も多いんじゃないかと思う。
WCを約3週間後に控えたこの時期に0-3という数字。
普通に考えたら、やっぱり何をやっているんだよ~って思うよね。
でも、今回のノルウェー戦の0-3、フランスとやった時の0-5とは大きく意味合いが違う。
両試合とも多くの失点という意味では同じだが、今回の失点した3点というのはすべてが自分たちのミス。フランスと対戦した時のように崩されて崩されて……といった形の失点ではない、というのが大きいと思う。
フランスと対戦した時のように、この失点が崩されての結果だったら、チームをそこから立て直すのには また多くの時間がかかる。がしかし、自分たちのミスというのはそれ程の時間を要さずとも修正はきく。
もちろん、ミスが良くないことは承知だけれども、そういう意味で言えば、この試合での3失点という数字だけで落ち込む必要はないと思う。
そして、もうひとつ。
日本でおこなわれたキリンカップから約3週間という合宿。中1日休みがあったとはいえ、あの日、選手の疲れが精神的にも肉体的にもピークにあったことは事実。
実際に、俺が代表に合流した時点では、雰囲気がすでにあまり良くなかった。良くなかったというのは、みんなピリピリしているってことではなく、みんな疲れていてどよ~んとしていたって感じかな。モチベーションが感じられなかった。その点は、POLAND戦の時に感じたモノとは大きく違っていた。
練習中にしてもそれ以外の時間にもそれを感じた。
まあ、かく言う俺も、試合の最後15分くらいはバテバテで走れなかったし、あまり体の切れもなかった(って、俺は3週間も合宿していないのに……おいおい)。 WCは、最短でも約3週間の合宿生活が続く。でもここで大きく違うのはその合宿は“日本”で行われる、ということだ。
これがホームでやることの大きさだと俺は思ってる。
食事から生活環境まで普段家にいる時とほぼ変わらないことが出来る。
もちろん、外出したりすることは出来ないが、それでもこういったことの影響というのは実際に選手にとっては大きいものである。
特に精神面において……。
ともかく、今年はほとんど負けなしで来た日本代表。でも今回の敗退が良い刺激となって気持ちをリフレッシュするきっかけになれば……と思う。
それに、WCまず最初のリーグ戦3試合、初戦でも負けることもあると思う。
ただ重要なのは、次の試合にしっかりと気持ちを切り替えて臨む、ということである。そういう意味も含めて、次のスウェーデン戦にはチームがまたしっかりとした気持ちで臨めるようにしたいと思う。
さて、これだけ自分たちの擁護をしたら、今度はちゃんと課題も挙げないとね!!
まずは、ディフェンス面での課題。
ノルウェーのような大きいチームが長いボールを入れてFWがそれを競ってこぼれ球で勝負をしてくるというのは目に見えていたこと。
にもかかわらず、このこぼれ球を前半から相手に拾われることが多く早い展開の攻撃をすることが出来なかった。
相手はFWに競らせてそのこぼれ球を取りに来るので、どうしても前掛かりになる。
そこでこちらがボールを拾えば良いカウンターのチャンスになったはず。
しかし、結局はそのこぼれ球を拾えずピンチを招くことが多かった。
そして、結果それが自分たちのリズムを失うことになったと思う。
そして、最初の失点につながったディフェンスラインの押し上げ。
前半から何回かオフサイドトラップをかけているので、さすがに相手も考えてくるよね。完全に裏を取られた形になった。ただ、これは本番に向けて大きなプラスになると思う。
日本はオフサイドトラップを多用する分、リスクも大きい。
そのリスクを最小限に抑える為に一番重要なのは“タイミング”。
タイミングといっても簡単なことじゃない。1番は経験が必要だし……。
そういった意味で、今回の失点は、日本代表には大きな大切な経験になったと思う。
後もうひとつ、ボールの奪いどころというのをもうちょっとはっきりさせた方が良いかなと思う。ノルウェーとの試合では、あまり効果的にプレスがかかっておらず(動けなかったのもあるが)、ボールをどこで取りにいくかっていうのがはっきりしていなかった。POLAND戦なんかでは、逆にみんなの体調が良かったから取りどころというよりもどこにでもプレスをかけにいけたって感じだったし。
WC本番の時期は、非常に暑いし、いくら慣れていてアドバンテージがあるとはいえ90分走りきれるものではない。
そうなってくるとやはり、ボールの取りどころというのをはっきりさせていく必要があると思う。
それでは移って攻撃面。
前半、なかなかリズムが作れなかった原因として一番大きいのは、遅攻(速攻の反対で相手が自陣に戻ってしまっている状態で攻めること)の時にグラウンドの状態が悪かったからか、相手のプレッシャーがあったからか、日本の特徴である早いパス回しが出来ていなかった。
逆にカットされることが多く相手に速攻を食らうこともしばしば……。
本番ではグラウンド状態は良いとはいえ(ただ、雨の降り具合によっては……)、プレッシャーがあってもきちんとボールをつなげる自信を持ってやることが大事!!
そして、後ろからの押し上げがなかなか出来ない状態の場合に俺はもうちょっと勝負していかなければいけないな、と思った。
やっぱり、相手にきちんと守られた場合にはどこかで勝負をして相手を崩さない限りは、決定機を作るのはほとんど不可能だし……。
そして、何よりも前回の1998年WCの教訓として、得点を取らない限り勝利はない!! ってこと。
そのためにも、ミスやリスクをしょっても、もっと勝負をする回数を増やしていかないといけない(これは俺だけではなくて)と思う。あとは、FWが相手の深い陣地に入ってボールをもうちょっとキープする必要があるね。
これによって、味方の押し上げを促すことが出来るし、やはりチャンスも多くなる。
そして、FW同士がもうちょっと近くにいてパス交換をするようにしないと、1人では体のフィジカルの強い相手に対する時にはなかなか難しいだろうし……。
まあ、ざっといってこんなところかな。
ともかく、ファンやマスコミはこのノルウェー戦の結果についていろいろと論議しているだろうけれど、WCまで残り時間はあと3週間。今からいろいろと試行錯誤していく時期じゃないし、また、自信を失う時でもない。自分たちが4年間やってきたことを信じて、自信を持って、勇気を持って最後まで戦い抜くしかないと思う!!
そして、何よりも選手たちがこのWCを楽しむこと!!
自分勝手な発言だとは思うけれども、選手が自信を持ってやれる為にも、ファンのみんなやマスコミにはお願いしたい。選手だってみんな普通の人間。みなさんが本気で日本代表に期待をして、このWCの成功を願っているのなら、変なあきらめや批判や、個人攻撃をするのではなく、いかにしたら選手を盛り上げ、楽しくやる気にさせるを考えてみてほしい。それを考えてもらえたら、きっと俺たちだって最高のプレイが出来ると思う。
ひいてはそれがWCの成功につながると思う!!
ちょっとした裏話。
試合後は、さすがにこの結果に選手もガックリときていた。
そこで俺は、監督の了解を取り、協会スタッフにちょっとばかりのお酒の用意を頼んだ!!(もちろんお菓子もね・笑)
夕食も終えた夜10時くらいから伸二の部屋に1人2人と集まってきた(都合上飲めない人や体調不良の選手は来なかったが、それでも15人ほど集まった)。
俺はこのチームになってからこうやってほかの選手と酒を飲むのは初めてでビックリしたんだけども、みんな飲む飲む。特に久保は飲むとそれまでの大人しさがうそのように明るくなる(それに異常に飲む)。
でも、ほかの選手も面白くて飲むと眠くなる奴や、ものマネをする奴などいろいろ(笑)。
でも、みんなどこで覚えたのか一気飲みの掛け声の種類を異常に知っている。
おかげで、みんな一気しまくり(というか、させられまくり?)。
※良い子のみなさん一気飲みはいけないよ~。
でも、本当に久しぶりにあれだけ大声で笑ったし(っていうか、掛け声をかけすぎて喉がかれて……)、本当に楽しいひとときを過ごせた。
そして、みんなが去った後には約100本近い(大げさかな……)ビールの空き瓶が……。
さらには、途中でHotelからの苦情もあったしね(苦笑)。
ともかくこんな子供みたいなバカ騒ぎでも、これによって、少しでも選手の絆が強くなれば良いな~なんて思った。
ちなみに、俺はビールは飲めないのでシャンパンとワインを飲んでいたおかげで一気はさせられずにすんだけど……(でも、松田が強引に……泣)。
では、21日まで少しの休みをしっかりと満喫して、十分にエネルギーを蓄えてから次のスウェーデン戦こそは良い結果を残したいと思います(って、おまえはすでにメンバーに選ばれているつもりかーーーーー!! 選ばれていなかったら笑ってながして下さい)。
じゃあ、またね(笑)!!