2002.06.13

6月9日 第2戦目 vs Russia

な、な、なんとフランスに続きアルゼンチンまで予選敗退した。

2チームとも大会前は優勝候補筆頭に上げられていたチームなのに……。そして、イタリアやポルトガルといった強豪といわれるチームでさえも、この先どうなるか分からない状況。本当に今大会は、大波乱が続く。というか、これはもう波乱とはいえない状況だよね。

 

個人の技術の差は確かにあるのかもしれないけども、サッカーというスポーツは、チームの戦術によって、勝負はどうにでもなる、ということなんだろうね。そういった意味では、一体どのチームが勝つのか、簡単に予想ができなくて楽しいけども、その半面に、強豪といわれるチームが姿を消すことに寂しさも感じるな……。やっぱりなんか、大会の花がなくなってしまっているようで。そういう意味でも、明日のイタリアには期待しよう!!

 

さてさて、おまちかねの日本!!

日本全国、この間のRussia戦の勝利に沸いておりますね~。

一部の地域を除いて……(ほらっ、全国すべてってわけじゃないだろうしね。TVとかも映らない地域があるのと同じようで・笑)。

 

でも、日本に負けたRussiaの街の映像もすごかったけど、それに負けず、TVで見た渋谷や六本木の映像もすごかった。街には勝利に歓喜する人々が出ていて、交通も麻痺したり、タクシーに箱乗りしていたり……。正直、これだけの人が喜んでくれていることに対してはすごく嬉しいのだけれど、迷惑になるような行動はやっぱりやめて欲しいな~って思った。じゃないと、フーリガン、フーリガンって怖がっていた日本人が、まさしくフーリガンになってしまうしね。

 

俺達選手は、もちろんこのお祭り騒ぎがもっと続くように、いやさらに加速するように、結果を出していくようにするつもりだけども、迷惑をかけない、みんなが楽しめるような、そんな喜びかたも考えてもらえたら、もっと楽しくなるんじゃないかな~って思う。

 

じゃあ、試合の話に進もうか。

日本チームは初戦のベルギー戦で引き分けて自信をつけたとはいえ、Russiaは初戦のチェニジア戦を2-0で破って勝ち進んできたチーム。相手は、自信はもちろん、負けても次の試合に勝てばいいと思っているのか、余裕さえ感じられた。

日本は試合の前に、ビデオで相手の戦術を分析した結果、

1.相手の攻撃は人数をかけてショートパスをつないでくるために、MFとDFの間に大きなスペースが生まれる。

2.ボールを取られた後の戻りが遅い。

3.攻撃の基点は右サイドで、特に8番カルピンがメインであるため、そこでプレスがかけやすくなる。

等のポイントを発見した。

1番と2番を検討した結果、第1戦目と違って、俺自身は前線でスペースを作ったり飛び込んだりするのではなくて、その開いたスペースを使うようにした。

 

だから、第1戦目と比べてみると良く分かると思うけど、俺のボールをもらう位置が結構低いと思うんだよね。そして、ボールのつなぎに良く入っていると思うんだ。そうして、その開いたスペースを使って攻撃にリズムを出すようにしたんだ。

守りに関しては、これは第1戦目と同じで前線からのプレスがメイン。特にロシアは良くつないでくるチームだから、効くはずだったのだが……。

 

前半は、前線からプレスをかけてボールを奪いにいったのだけれど、なぜかみんな身体が重そうだった。その結果、1人目が競ったこぼれ球を、相手に拾われてしまうことが多く、結構サイドから攻め込まれる場面が多かったと思う。

 

攻撃に関しては、やはり俺の位置がちょっと低かったこともあってFW陣が孤立する場面もあったと思う。ただ、サイドを崩した時にはやはりいい攻撃ができたと思う。がしかし、やはり前半は両チーム均衡した戦いになった感じだった。初戦もそうであったように……。

 

後半に入って、日本は動きが良くなってきた。

そして、後半もまだ早い時間に、オフサイドか? と一瞬思われた稲のゴール!!

第1戦目に続いての2点目。

何でこんなところに稲? というようなところに彼はいたね。

第1戦目でもそうだったけども、稲は非常に効果的な上がりをしていると思う。

やはりこういった戦いでは、後ろからの走りこみというのが非常に重要ってことだよね。

そしてこのゴールで光ったのは、1つ前の柳のダイレクトパス。

柳は第1戦目でもそうだったけども、FWとして強引に勝負に行くところと、ダイレクトを使うところの使い分けが非常に良くなってきていて、良い動きをしていると思う。

残念ながら、何度かチャンスがありながらも、これまでノーゴールだか、チームには貢献していると思う。

 

その後、日本は柳のシュート、俺のバーにあたってしまったシュートなど、チャンスはありながらもノーゴールで終わってしまい、相手の反撃を食らうことになった。

相手の一番の攻撃ポイントは、俺達が相手に対してそうしたように、日本のMFとDFの間のスペースを上手く使われたんだよね。そこでボールを受けられ、反転され、ドリブル開始、というような……。

 

これは次のチェニジア戦への大きな課題になると思う。

相手にキーパーまでかわされた時には、あわや同点にされたと思ったが、どうにか外してくれた。

 

そして、前回のベルギー戦と違ったのは、最後まで集中力がきれずに相手を抑えきったという点!! 前回は2-1と勝ち越したのにもかかわらず、すぐに同点に追いつかれた。でも、今回はそれを最後まで守りきった。これは非常に素晴らしいことだと思う。

 

イングランドはアルゼンチンに対して、得点を取った後の約2、30分間を、ほぼ全員が自陣に戻って守った。

たしかに、見ていて面白いといえるサッカーではないが、あれほどの強力な攻撃力を持つアルゼンチンの猛攻を、凌ぎきってしまうその集中力には感動すら覚えた。日本もそれくらいにならないとね!! でも、このRussia戦はその始まりかもね!!

 

こうしてこの日、日本はWCで初勝利した。

でも、このRussia戦に勝ったからといって、日本の予選突破がまだ決まったわけではない。明後日のチェニジア戦に勝たなければ、何の意味も持たない。

ただ、日本の喧騒をよそに、選手は浮かれることなく、それをしっかりと理解している。だから、また集中しなおして、全力を注いでこれまでと同じ気持ちで戦えるのではないかと思う。そうすれば、絶対に勝てると信じているし、予選は突破できるはずである!!

 

あ~本当はもっと書きたいんだけど、ちょっと眠くなってきちゃった……。明日は大阪に移動だし、そろそろ寝ようっと!!

じゃあ、また……。みんなで、チェニジア戦の勝利とともに日本の予選突破を願っていてね~!!