2002.10.20
2006年へ向け、まず第1歩!!
2002年6月、日本中(言い過ぎ?)が盛り上がったワールドカップ。それから4カ月後、2006年のドイツワールドカップを目指す戦いが新たに始まった。トルシエに代わって新たに監督に就任したのは、“あの”ジーコ!!
選手としての経歴は説明するに及ばないだろう。
そのジーコ率いる新生日本の初戦となるジャマイカ戦。
新たなメンバーとはいっても、大半が1998年ワールドカップ、そして2002年ワールドカップを戦った選手たちが、それぞれ半分ずつ選出された構成になった。
俺自身、1998年時のメンバーが入ってきてくれたことで、精神的にゆとりを得ることができた。それはただ単に、年齢的に上の選手が増えたから、ということではなくて、名波や名良橋など、長い間一緒にやってきた選手が増えることによって、プレーの選択肢が増えたことによる安心感的なモノだと思う。
今回の帰国、ジャマイカとの試合と同じ位に、自分にとって重要だったのは、実は、監督であるジーコと直接話をすることだった。前監督であるトルシエとは、彼が任期中、何度か問題があったのは事実である。
それは個人的なことだけではなく、リーグと代表戦の狭間に立たされる俺自身の代表召集についての件も、ひとつの大きな問題だった。
そういうことを含めて、同じことが二度起こらないように、まずはきちんと話をしておきたかったのである。
特に選手召集に関しては、所属チームと日本サッカー協会間で決められるわけで、基本的には選手が口を挟むことができない問題だ。ただ、とはいっても、最終的にその間に挟まれて、困る立場に立たされるのは、結局選手なのである。
ジーコはイタリアでもプレーをした経験があり、イタリア語を喋ることができる。
ということは、通訳を介さずに直接話ができる。この点は、コミュニケーションという観点から見ても、非常に大きい。これに加えて、ポルトガル語(ブラジル語)とイタリア語は、同じラテン語ということもあって、通常ジーコが喋る言葉も、おおよそ理解はできる。
ともかく、今回ジーコと直接話ができたことは、非常に大きな成果を得ることができた。
ジーコは人間的に素晴らしかった。
今回彼といろいろな話ができたことで、選手と監督という関係以前に、人間として、非常に良い関係を築き上げられるのではないか、と思った。そして、監督としては、選手1人1人を本当に信用していて、選手個人個人の技量・アイデアというものを、最重要視しているようだった。
これまでの監督は、何をするにしても、まずはディフェンスから入ることが多かったが、ジーコは攻撃から入った。これは日本のサッカーに、そして世界的に見ても攻撃を守備以上に重要視するチームが少ない中で、良い意味で一石を投じることになるのではないだろうか?
ともかく、これはやっている方にも、見ている方にも楽しいサッカーになりそうだ。
ただ、もちろん良い形に持って行くまでには多々問題は出てくるだろうが……。
さて、肝心の試合の方はというと……。
前半こそはみんなに勢いがあり、体力もあり前線からプレッシャーを掛けることができ、良い形で攻めることができた。その結果、試合始まって早いうちに、中盤の良いプレッシャーから俺がボールをゲットして、俺→高原→伸二とつなぎ、伸二がそれをダイレクトで綺麗にゴール左隅に決めた。その後も、良い形でボールを奪う機会も何度かあったのだがきちんとゴールにつなげることができず、相手にチャンスを残す結果となってしまった。
後半に入ると、日本チームに徐々に勢いが無くなり、逆にジャマイカの選手は勢いづいてきた。その結果1点を返され1-1の引き分けで試合を終了する結果となってしまった。次のワールカップへ向けての初戦ということもあって、是非とも勝ちたかった試合だったので非常に残念な結果となってしまった。
今回の試合では、試合で先発した中盤の選手が全員海外でやっているということもあって注目を浴びたが、確かに良い面もあったが、もちろん悪い面もあった。
良い面はもちろん、ボールをキープし回すことができる。そして、いろんなところから決定的なパスが出やすい、ということだろう。
悪い面は、逆に、シンプルにやらなければならない場面に、変にボールをキープしてしまう。 他にも、全員が攻撃に参加してしまい、相手に速攻を食らいやすい、という点だろう。実際、中盤でボールが取れていた前半は良いが、後半は中盤でボールが取れなかったために相手に試合を握られる結果となった。
もちろん、これは中盤だけの問題ではないが、チームの全体としてのバランスを保つのは実際に中盤になってくるので早急に修正しなければならない点だろう。ただ、選手は他にもいるわけで、この先どう変わっていくかは監督次第だろう。
そして、久しぶりに“自由”にサッカーができた、と感じたのは俺だけではないだろう。もちろん、これまでのサッカーでも“自由”はある程度あったのだが、この試合においては今まで以上の“自由さ”と“楽しさ”を感じた。
これはみんなからのMailを読む限りでは、見ている方にもそう感じたようだね。
ともかく、これからが楽しみだね!!
さて今回、日本に帰ったときの格好が結構好評だったようだね。
特に好評(賛否両論?)だったのがあの長いマフラー。
まあ、マフラーというよりもストールといった感じの生地だけどね。
あれは“CoSTUME NATIONAL”というイタリアのブランドモノで、最近ああいったロングマフラーに凝っている俺のお気に入りのひとつ。
逆にイタリアに帰るときに着ていたジャケットは、“Nom D”とうニュージーランドのブランドのモノだよ。Londonで見つけたんだけど、着丈も短く古着っぽいのが良い感じ。また背中のメッセージと顔のデザインもかなりお気に入り。最近は、こういった古着をリメイクしたモノが良い感じだね。日本に着いたときのジャケットもそうだし……。
さて、明日はModenaとのエミリア・ロマーニャダービーマッチ。
俺はもともとダービーマッチっていうのは、本拠地を同じ街にしているチーム同士の試合(RomaとLazio、MilanとInterなど)だと思っていたんだよね。
でも、実は同じ州を本拠地としているチーム同士の試合だっていうことが、最近判明。 ModenaはParmaから車で30分くらいの街で、同じエミリア・ロマーニャ州。ということで、明日の試合は激しい試合になりそう。
これまで、Juve戦、Perugia戦と2-0から引き分けに持ち込まれているParmaとしては、どうにかして勝ちきるようにしたいところだね!!
じゃあ、またMailするね!!