2003.08.17

2003年 夏・・・・・・7

Gubbioでの第2次合宿も無事に終わり、20日のナイジェリア戦のために日本に帰ってきました。合宿の最終日にはAnconaという今年からセリエA に昇格してきたチームとの試合だったんだけども、Romaで一緒にプレーをしていたDi Francescoが今年からこのチームでプレーをしていたんだよね。他にも何人かこれまで一緒にプレーをしたことある選手がいて、俺もイタリアに来て長いんだな~なんて変に実感しちゃった(笑)。

 

そうそう、この試合の数日前にPerugiaでインタートトというUEFA CUPの予選のような大会の試合があったんだ。というのも、Perugiaがその大会に出場していて決勝まで勝ち残っているんだよね。

 

で、合宿先のGubbioからPerugiaまでは車で40分くらい。それと、今シーズンでは第2戦目にPerugiaとあたるということもあってだと思うけども、チーム全員で試合を見に行くことに……。会場に着いたのは、試合開始5分後くらいだったかな。そして、試合が終わる10分くらい前にはスタジアムを後にしたんだけども、非常に嬉しい出来事が1つあったんだ。

 

それは、スタジアムを後にしようと席を立った俺に(メインスタンドに座っていたんだけども)、そのメインスタンドのほとんどの人が席を立って拍手を送ってくれたんだよね。これには本当にビックリしたし、感動した。もう、 Perugiaを去ってから3年以上経っているっていうのに、今でもこの手厚い歓迎。

 

俺はこのとき、本当にPerugiaは俺にとって第2の故郷なんだな~ってつくづく思った。これはサッカー選手にとって最高の瞬間の一つだよね。

 

ちなみに、試合のほうはPerugiaが見事に1-0で勝利を挙げた。

次にアウェーで行われる試合でも良い結果を残して、ぜひともUEFA CUPに出場してほしい、と切に願う今日この頃です。

 

そして、この場を使ってPerugiaの人々に感謝をしたいと思います。

 

さて、今回のMailは前回のMailで言ったとおりにLos Angeles(以下 LA)で起こった怖い事件についてちょっと話をしたいと思います。みんな用意はいいかな~?(笑)

 

あれは確か、LAでの滞在も4日目を過ぎ、5日目が明けようとしていた朝だった。前日は、ちょっくらクラブに遊びに行き帰ってきて寝たのが夜中の2時。気持ちよ~く寝ていた俺に、突然第六感が働いた!! ふっと目を開けてみるが、カーテンもしっかりと閉まっているため、真っ暗で何も見えない。まだ朝方か、なんて思ってもう一度寝ようとしたその瞬間、左手になんとなく人影が……。

 

もう一度よく目を凝らしてみると、ベッドサイドにやっぱり誰かしら立っている!! 寝起きでうまく働かない頭をフル回転させて考える。まずは時間の確認だ。時間を確認する。朝の6時。ってことは、掃除のおばちゃんってことはなさそうだ。こんな時間に俺を訪ねてくる友人はこんなところにはいないし、ましてやドアにはきちんと鍵をかけたはず。ってことはやっぱり……幽霊?!

 

それでも、ビックリしつつも意外に冷静な俺は、“足を確認だ足を。幽霊だったら足がないだろう”なんて確信を持っていた、変な俺だった。確認する。足はある。なんとなくホッとする俺(おいおい)。えっ、でも、じゃあ誰だ?

 

やっと暗闇に目が慣れてきて、その輪郭がはっきりと見えてくる。年の頃は30歳前後だろか、きちんとした洋服を着て左手にカバンを抱えた女性がこっちを見ている。俺は勇気を出して話しかける(もちろん英語で)。

 

俺:「あなたは誰? ここで何をしているの?」

女性:「私の両親を探しているの。ここの部屋にいるはずなんだけど……」

俺:「いや、ここは俺の部屋だから、あなたの両親はここにはいないよ」

女性:「そんなことはない。この部屋は両親の部屋だから、絶対ここにいる」

 

一瞬考えるそぶりを見せた後、この女性は突然部屋(ベッドルーム)を出て行ってしまった(ちなみに、このバンガローは一軒家のようになっていて他にもいくつか部屋がある)。俺はこの女性が幽霊ではないことを確認しつつ、今度は泥棒だったらどうしよう、と思いベッドから起き上がり(今までは座り込んでいた状態)女性を追いかける。

 

その女性は廊下を行ったり来たりして何か考え込んでいる様子だった。そこで俺は、

 

俺:「あなたの両親はここにはいないよ。ここには俺1人だけだから……」

女性:「絶対にそんなことはない。ここは両親の部屋なんだから……」

 

と、突然この女性はまたベッドルームへと行ってしまった。俺はこの意味不明な行動に怯えつつも、また彼女を追ってベッドルームへ。入ってビックリ。この女性、ベッドに潜り込んで寝入っている。しかも、洋服、靴をはいたまま……。俺は彼女の洋服が“しわになる~!!”などと思いながらも、

 

俺:「じゃあ、あなたの名前を教えて。両親を探してあげるから」

女性:「***・*****(彼女の名前だけど覚えていない)」

 

俺は、バスローブのまま部屋を出てドアマンのところへ走る。そして、ことの一部始終を話し、こういう名前の女性がいるかどうか確認してほしい、と告げる。ドアマンが滞在者リストをチェックすると、この女性の名前があった!! リストからすると、この女性は1人の男性とともにチェックインをしている。

 

そして、ボディガードのような屈強なドアマンが現れる。彼が俺とともに部屋に来て彼女を彼女の部屋に連れて行ってくれることになった。俺とその彼が部屋に戻った時、彼女は依然俺のベッドでぐっすりと就寝中。がしかし、このまま放っておくわけにもいかないので、可哀想だけども起こして状況を説明。で、このドアマンが彼女を無事に連れて行ってくれたとさ……。

 

あ~怖かったでしょう? っていうか一番怖いのは、この女性がどのくらいの時間、俺のベッドサイドに立って俺を見ていたのか、っていうことを考えた時。ともかく、本当にこの経験は、俺の今までのどんな経験よりも怖かった。

 

ちなみにこの女性、どこから俺の家に入ったかというと、この俺が泊まっていたバンガローにはテラスがあり、このテラスにはプールサイドへと通じるほそ~い道があったんだよね。で、俺はてっきり閉めたと思っていたテラスドアの鍵が実は開いていたみたいでそこから入ってきたらしい。

 

で、連れの男性、彼はその時間何をしていてかというと、プールサイドで酔っ払って寝ていたらしい。多分この女性も同じような状況だったんだろうが、朝方で寒くてこのバンガローに潜り込んできたらしい、とのことだった。ちなみに、この日をさかいにして、テラスの鍵もきちんと閉めるようになったのは言うまでもないよね(笑)。

 

これで、俺の怖い話は終わり。

まるで、夏の風物詩、稲川淳二(?)の怖い物語並みに怖かったでしょう!?(笑) さて、次回のMailでLA編、終了の予定。またまた、お楽しみに!!

 

じゃあ、20日の試合、おっ楽しみに!!