2005.06.16

3回目…そして本当のWorld Cup!!

6月8日にタイはバンコクで行われた北朝鮮戦を2-0という完封勝利に収め、自力で、そして世界で一番最初に2006 ドイツ World Cup(以下 WC)出場を決めた。この結果は非常に嬉しかったが、試合終了の笛がなった時、一番最初に湧き出た感情は、WC出場決定の喜びや、そのプレッシャーからの開放、ではなく、本当にこのままで、本大会で勝ち進む事が出来るのか?という大きな不安だった。

それが、帰国記者会見での発言

 

「今の代表には本大会で勝ち抜くだけの力は無いと思う」

 

につながった。

日本中が歓喜に溢れ、チームのみんなも出場決定に喜んでいるところに水をさす気は全くない。がしかし、WC出場というのは、あくまでも最低目標でありそこがスタートライン。

とは言っても、予選通過は当たり前だとか、予選が楽だったとか言うことではない。

しかしながら、そこに満足感を求めることも無い。例えて言うなれば、大学のセンター試験で良い得点を取る事が最終目標ではなくて、実際の大学入試で良い点が取れるかどうか。もしくは、志望する会社に入社試験を経て入る事が目標ではなくて、その企業に入社して、実際にどんな仕事が出来るのか、というのが大事だということ。

 

日本はこれまでに二度のWCを経験している。

 

一度目は、1998フランスWC。この大会は日本にとって最初のWCであり、WCとは一体どんなものか、ということを体験する参加賞(3敗)で終わった。

 

そして二度目は、2002日韓WC。この大会は、開催国出場となり予選を戦わずして本戦出場。そして、本大会では予選を勝ち抜き(2勝1分)ベスト16に進出。が、地元ということもありどこかWCの本当の厳しさを感じずに終わってしまった大会。

 

そして今度の三回目、2006ドイツWC。この予選を勝ち抜いたことによって、初めて日本がWCで“戦う資格”を得た気がしている。そしてまた、この本戦で何が出来るか、出来たか、これが日本のサッカーにとって今後の大きな指標になってくると思うし、この本戦で予選を突破出来るようであれば、本当の意味で “世界”を視野に入れる事が出来ると思う。

 

 

話変わって、今日開幕したコンフェデレーションズカップ。来年の2006ドイツWCを控えた今、この大会に出場できることは非常に有意義だと思う。というのは、これまでは何だかんだ言っても、そのレベル設定はどうしてもアジアだった。アジアで一番、アジアで…。もちろんWC予選を勝ち抜かねばならなかったから。

それはそれでいい。が、それを勝ち抜いた今、そのレベル設定は変更された。

“アジアから世界”へと…。

 

日本代表はこれまでにも世界でも強豪といわれるチームとの親善試合を経験してきた。が、それはあくまでも親善試合であり、“本番”では決してない。この WCを来年に控えた今、この時点で自分が何を出来るか、何が出来ないのか、ということを体験して理解する事がこのコンフェデの一番大事なことであり、目標だと思う。

もちろん、かと言って勝負が大事じゃないとは思っていない。俺が帰国記者会見で言った、

 

「今の代表には本大会で勝ち抜くだけの力は無いと思う」

 

が俺の失言であり、チームが本大会でも戦って勝ち抜ける力がある、ということを証明出来る事を切に願ってはいる。

 

ともかく、この大会では俺自身も、もしかしたら大きなミス、ピンチを招くかもしれない。けれども成功したらビックチャンスになるような“チャレンジ”を多くやりたいと思う。今はミスを恐れるよりも、如何にチャンスを作れるか、ということの方が重要だと思うから。

 

じゃあ、明日の試合をお楽しみに!!