2001.12.11
Roma戦!!
Parmaへ移籍後、初のRoma戦が終わった。
結果は知っていると思うが、1-2での惜敗。
これでチームはリーグ戦4連敗。順位は、15(16?)まで落ちてしまった。
がしかし、今回のRoma戦の敗戦はこれまでの3試合とは大きく違ったように思えた。
それはみんなが見ていても感じられたんじゃないかな。
どこが大きく変わったかというと、何よりもチームが一丸となっている感じがみうけられるという事かな。このチーム改造は、UEFAカップのBrondby戦2日前に始まった。
Juve、Milan、そして試合開始5分で2-0とリードしてから3点を取られ逆転負けを喫したUdinese戦。監督もかなり悩んだんだろう。この緊急事態に、Copenhagenへ出発前日、監督の大号令のもとチーム全体での緊急ミーティングが開かれた。
監督の狙いはこうだった……たとえその場で言い争いや喧嘩が起きても良いから、みんなの胸の内をすべて明かし話し合うことによるチームの団結。まずは監督が話し始め、徐々に選手も話を始めた。俺ももちろん意見を出した。実に、選手が監督への練習や選手の起用方法に対する意見から選手同士の練習態度に対する意見まで、様々なものが出た。さすがに喧嘩が始まることはなかったが、多少の言い争いはもちろんあった。
ミーティングは3時間に及ぶ長いものとなった。が、その甲斐もあって、話し合いの後からみんなグループというものを強く意識するようになった。
そして、その効果は早速2日後のBrondby戦に現れた。
相手は試合開始からホームということもあってか、非常に激しいプレッシャーを掛けてきた。しかし、長い話し合いをしチームがまとまった新生Parmaも負けていない。相手に負けないほどの厳しいプレッシャーを掛け、みんなでそれぞれのミスをカバーしあい、チームが一丸となって試合をした。たしかに、チーム戦術や個人の技術が急激に向上したわけではない。小さいクラブが大きいクラブを相手にするときはどうするか。たしかに戦術は大きく関わる。が、それ以上に重要なのは、チーム一丸とまとまり激しいプレッシャーを掛けること。いくら技術的に相手がまさっていようとも、激しいプレッシャーを掛けられたら、そう簡単にやられることはない。
これをやるのとやらないのとの差は非常に大きい。
Parmaは、今までこれが足りなかったのかもしれない。
この後の結果はみんなの知っているところである(3-0での完勝)。
この結果は、チームに自信をもたらした。
やはりいくら頑張ろうとも、結果が付いてこないとやっていることに自信がなかなか持てないものである。
自信を得た結果、チームはさらに一丸となっていくのである。
そして、いよいよRoma戦。
シーズン開幕当初こそ、なかなか結果が出ずに苦しんだRomaも、今ではすっかり調子を戻ししっかり上位に位置している。
チャンピオンズリーグでも2次リーグに進み、この先の上位進出を狙っている状況である。そして、もちろん昨年まで自分が所属していたクラブ。初のスクデットも経験した。
良い思い出も苦い思い出もある。沢山の友もいる、そのRomaとの対戦!!
前まで所属していたクラブとの対戦というものは、いつも特別である。
Romaに移籍した後のPerugia戦しかり……。
試合前、ロッカールームに入り普段通りに音楽を聴きながら本を読む。が、落ち着かない。普段は本にのめり込むほど集中するのに、だ。
やはり、これが前所属チームとの対戦なんだろう。試合前のウォーミングアップのためにロッカールームを出ると見知った顔が沢山……。
イタリア代表で日本に来たメンバー以外は、みんな5月の優勝パーティー以来。
懐かしいひとときが過ぎる。
ただ、その中にMONTELLAとBalboの顔が見られなかったのは残念だった(MONTELLAからは今日Mailが来たが……)。
試合開始。2人をのぞいてRomaのメンバーは昨年と変わりがない。
Parmaは試合開始から、Brondby戦同様激しいプレッシャーをRomaに仕掛ける。
が、RomaはBrondbyとはさすがに違う。
激しいプレッシャーを掛けても、それを上手くかわしながら攻撃をきちっと仕掛けてくる。
中盤で激しい攻防が繰り広げられるが、どちらもなかなか決定打が出せない。
そんな中、右サイドでボールをキープした俺から左サイドへ……。
それをファルシーニがセンターリングをエムボマにあわせる。1度はこぼれたもののそのボールにもう1度食らいつきディバイオへ。
これをディバイオが確実に決め、1-0。本当にチームが一丸となった得点だった。その後も、Parmaは全員が良く走りRomaに押されながらも1-0で前半を終える。
後半に入り、Parmaは徐々に前半の勢いを無くしてくる。徐々に疲れが出てきたのだ。
そうなると、Romaの攻撃はよりいっそう激しくなる。1人1人がボールを前に運び、全体としてのバランスが非常に良い。昨年まではここまでバランスが良くなかったように思う。中でやっている時は気が付かなかったが、相手にしてみて初めてその強さがよく分かった。
今シーズン対戦したどのチームよりもチームとして出来上がっているように思う。
そうこうしているうちに、ゴールまでジェトゥーのファールが取られる。ゴール正面。アッスンサオのエリアだ。アッスンサオはゴール前のフリーキックのスペシャリスト。昨シーズンまで一緒に練習をしていたから、その凄さが良く分かる。昨シーズンは残念ながらそれほど多くのゴールを決めることは出来なかったが、今年になってすでにいくつも決めてきている。試合後、ロッカールームで話をしたところによると、昨シーズンまでは週に1回土曜日の練習だけだったのが、今シーズンになってから週に3回ほどFKの練習をしているらしい。試合前日に、キーパーのフレイには、アッスンサオがFKを蹴る場合には必ず壁の上を越えてくると言っておいたのだが、それでもゴールを奪われてしまった。1-1。
ジンクスの1つに、前所属チームとの試合では得点を取る、というのがある。
実際俺も、Romaに移籍した後のPerugia戦では得点をした。ディ・フランチェスコも今年RomaからPiacenzaに移籍をし、その後3回の Romaとの対戦のうち2試合で得点をしている。俺も密かにその思いを抱いていたのだが、逆に昨シーズンまでParmaに所属し、今年からRomaに移籍していたフゼールにその思いは盗まれる形になった。彼のシュートがParmaDFの足にあたりゴールに決まってしまったのである。1-2。
試合はそのまま終了して、1-2でParmaは負けてしまった。
試合後、本当はRomaのファンのところに行って挨拶をしたかったのだが、結果が結果だったので、ちょっと遠慮しておいた。
その分は、前日にRomaを中心にしている新聞のインタビューに答えることで、出来たと思うのだが……。
しかし、Romaファンの近くでのコーナーキックの時には、みんなから拍手などをもらい非常に嬉しかった。
PerugiaといいRomaといい、移籍をした後でもこうやって応援をしてもらえるのは、選手冥利に尽きるというものだ。
こうして、Parma移籍後初のRomaとの試合は幕を下ろした。
しかし、試合の内容は良くなっているものの、Parmaの状況は依然良くない。年内残り3試合(リーグ戦)。
今のチーム状況を持ち続ければ、必ず良い結果が出ると信じている。そして、良い気分で年末を迎えられるように頑張りたいと思う。
では、まず今日のCOPPA ITALIA、Udinese戦での勝利を……。