2004.12.14

The Last Game in 2004!!

いや~、負けた~。ここまで大敗すると逆にすっきりして良いかな、なんて逆に思うよ。これは、もちろん対Milan戦のことだけど、0-6なんていう試合は本当に久しぶりだな。大差のゲームと言えば、覚えているのはPerugia時代にInterだったかな?どこかにその位で負けたって記憶があるくらい。

昔はセリエAでもこういった得点差のある試合も、それほど稀ではなかったけど、最近は各チームの戦術が発達してきたからなのか、こういう大差はほとんど無くなったよね。

 

それにしても、Juve戦の時もそうだったけども、このMilan戦でもチームは最初から守りムードだった(もちろん戦術も関係するんだけど)。やはりこういうときは、得てしてあまり良い試合にはならないんだよね。たとえ、それが僅差の試合になったとしても、ほとんど勝つ可能性が無くなる。良くて引き分けかな。

 

この日のMilanは決して良くは無かった。グラウンドが滑ることもあってミスも多かったし、いつものような怖さが感じられなかった。こういうときこそ、さらにアグレッシブに攻撃を仕掛けるべきなんだけども…。やっぱり、特にこういうビッククラブとの試合ではその精神面が大きく左右するんだな、とあらためて思わされたよ。そして、たとえどんな相手だろうと自分達のやり方を変えず貫き通した方が強い、とも…。

でも、この日なにより残念だったのは、得点差が開いた後に、Fiorentinaの選手が明らかにやる気を喪失していたのが見えたことだね。やっぱり、たとえ相手に何十点取られようが最後まで得点を狙って走り続ける事が“プロ”として最低限やることだと思うんだよね。この姿勢が見えなかったことが0-6で負けたことよりも残念だったし、グラウンドにいる自分も恥ずかしかった。

 

話は変わるけども、この日San Siro(Milanのスタジアム)を外側から見て改めて思った、“このSan Siroはヨーロッパでも1番美しいスタジアムだ”と…。スタジアムの中は確かに太陽が当たりにくいし、試合をするにはイマイチな点もあるけれど、外観はもう美術品の1つといってもいいほど美しい。もし、Milano に来る機会があったら是非とも見てもらいたいものの1つだね。なんか、ふっとそんな事を思ったよ。

 

そういえば先週、Juveの監督であるカペッロが記者会見の席で“これからJuveの選手は、相手の選手が倒れていようと、ボールを外に蹴り出すことはないだろう”という事を言った。

俺はこれを聞いて、さすがカペッロ、と思った。

 

分からない人も多いだろうけれど、現在、特にイタリアでは他のリーグに比べて、選手が倒れた時に、レフリーが笛を吹く頻度が圧倒的に高いように思う(イギリスなんかは本当に流すからね)。そのせいなのか、最近よく見かけるのは、ボールを失った(相手に奪われた)選手が、相手とほんのちょっとの接触なのに、倒れて痛がる振りをして、相手の速攻を防ぐというもの。これは、まるで戦術の1つであるかのように思える。

こういった行為は実は昔からあったのだけれども、それでも最近イタリアの中では異常とも言えるほどにこのシーンに出会う事多い。俺も昔はこういった行為に対して、ボールを外に出すようにしていたけども、最近はこういう“輩”があまりにも多いために、個人的にその考えを改め始めていたところ。実際に、相手の選手が本当に危ない状態の場合は、ある程度分かるし、レフリーもちゃんといるわけだから、本当に危なければゲームを止めるだろうしね。

 

カペッロの凄さは、自分の選手を守るために、そういうこともきちんと記者会見で言えること。こういう公の場でこういう表明をしなければ、試合中、ボールを外に蹴り出さない選手に対して「あいつはフェアープレーじゃない」という人も絶対に沢山出てくるだろうし…。もちろん、これについては、賛否両論あるだろうし、状況によって違うだろうけれど、まさに最近俺が問題に感じていた事でもあったし、今回のカペッロの発言には非常に感心した。

 

でも、実は個人的に本当に悲しいのは、こんな事を考えなければならない状況になっている現在のサッカー事情だ。勝つためならば、どんな姑息な手段もいとわない……といった感じがする。サッカーは本来“見世物”。サッカーというエンターテーメントを、観る者も、やる者も、そのすべてが楽しめるものであるべきだと思う。

みんながそれをいつも心の隅に置いておければ、サッカーもより楽しくなるのでは、なんて思う今日この頃。

 

今週末のChievo戦が年内最後の試合。楽しみ楽しませて、なおかつ勝って気分爽快でクリスマスを迎えるように頑張りたいと思います。