「HEROs AWARD 2017」実行委員会は、、12月11日(月)18時より、グランドハイアット東京3Fグランドボールルームで表彰式を開催いたしました。
HEROs AWARDは、社会貢献活動を促進することで、様々な社会問題を解決する動きを加速させ、ソーシャルイノベーションの輪を広げていくことを目的に日本財団が創設した「HEROs Sportsmanship for the future」プロジェクト(以下、「HEROs」)の柱のひとつです。
社会のため、地域のため、子供達の未来のため、競技場の外でもスポーツマンシップを発揮している多くのアスリートたちに注目し、称え、支えていくためのアワードで、本年度は6つの活動がノミネートされました。ステージ上で表彰を受けた鳥谷選手は、「アスリートとして、子どもたちに何かが出来れば!と思い、行ってきた活動がこのような形で評価され非常に嬉しく思います。」と答え、トロフィーのプレゼンターをつとめた村田諒太さんは、「おめでとうございます。自分自身も少しですが行っている活動もあるので、それを継続していこうと思いました。」とコメントを送りました。
全ての活動が表彰された後、香取慎吾さんをはじめとする審査員が選んだHEROs of the year賞は宮本恒靖さんの“~スポーツを通じた民族融和プロジェクト~ ボスニア・ヘルツェゴビナのスポーツアカデミー「マリモスト(小さな橋)」の挑戦”。HEROs of the year賞に選ばれた宮本さんは「(表彰を受けて)第一回目に(HEROs of the year 賞に)選んでいただけて非常に嬉しいです。スポーツには子供たちを教育する力や夢を与える力があり、それを伝えることのできるアスリートはとても重要だと思います。日本のアスリートがこれからどんどんこのような活動の機会に触れていけると良いと思います。」と喜びを語りました。
最後に審査員を代表して早稲田大学スポーツ科学学術院教授の間野義之氏が、「今回の賞は自薦他薦などを含め7人の審査員で慎重に審査しました。審査を通して感じた
のは、今までは社会貢献活動を個々や競技ごとで人知れず行っていたことが多いこと。しかし、今後はHEROsプロジェクトが、競技の壁を越えて、様々な競技の選手が一つになって活動できる場になればと思います。」と語り、会を締めくくりました。
なお表彰式後、会場ではアフターパーティを開催。競技の垣根を越えて集まった参加者たちが、普段交流することがない他競技の選手との会話で花を咲かせました。
【各賞の説明】
■HEROs of the year賞
スポーツの力を活かした社会貢献活動のモデルにふさわしい、もっとも優れた「アスリート」を表彰。アスリート部門より1名を選出。
■HEROs賞
スポーツの力を活かし優秀な社会貢献活動を行った「アスリート」「チーム・リーグ」「NPO」を表彰。
アスリート部門:3名、チーム・リーグ部門:1団体、NPO部門:1団体を選出
<アスリート部門>
アスリートが自発的・主体的に取り組んでいる社会貢献活動を対象とします。
(NPO法人等の立ち上げ、または他の社会貢献活動団体と連携して実施している事業を含む)
<チーム・リーグ部門>
チーム・リーグが主体となって、競技、スポーツに関連する資産等(選手、チーム、スタジアム等)を活かして行う社会貢献活動を対象とします。
<NPO部門>
NPOが主体となって、スポーツの力を活かして行う社会貢献活動を対象とします。
■HEROs of the year賞(副賞500万円)
宮本恒靖:~スポーツを通じた民族融和プロジェクト~ボスニア・ヘルツェゴビナのスポーツアカデミー「マリモスト(小さな橋)」の挑戦
■HEROs賞(副賞100万円)
<アスリート部門>
鳥谷敬:「RED BIRD PROJECT」
アンジェラ・磨紀・バーノン:「Ocean’s Love」
坂本博之「こころの青空基金」
<チーム・リーグ部門>
福島ユナイテッドFC(サッカー):風評被害払拭活動「ふくしマルシェ」
<NPO部門>
一般社団法人世界ゆるスポーツ協会:すべての人々にスポーツを
<中田のコメント>
Q.HEROs AWARD2017の感想
A.これだけの選手が一堂に会すのはなかなかないことですし、それだけで僕自身も来てよかったなと思います。社会貢献活動というのはなかなか情報を仕入れにくく、(それぞれの活動を)映像で観ることもないんです。ただ、観てみるとすごく面白くて、自分も「こういうことはできるかな」と影響を受けやすかったです。今日の会の映像を観て強く思いました。
Q.これからのHEROsの活動に関して
A.多くの人が繋がるためのプラットフォームだと思います。第1回で、まだまだこの活動自体も知られていないので、多くの人に知ってもらって、ここに人が集まってくるという形になればいいなと思っています。
Q.現役アスリート・引退したアスリートに対して、どのように社会貢献に取り組んでほしいですか。
A.僕は運よく、現役時代から機会があって、チャリティマッチなどに呼んでいただいて、自分がやっていることを違う形で見せるだけで社会貢献になるんだなというのを知ることが出来ました。そのために、HEROsの活動を通して、色々な人に情報とやり方を伝えたり、この活動が広まっていけば、引退した選手と現役の選手の交流の場も増えていきます。それは楽しみだなと思います。
【イベント概要】
・名称 :「HEROs AWARD 2017」
・日時 :12月11日(月)18:00~20:00
・場所 :グランドハイアット東京3Fグランドボールルーム(港区六本木6丁目10-3)
・主催 :HEROs AWARD 2017実行委員会
・内容 :フォトコール/オープニング/HEROsプロジェクトの説明/最高顧問コメントAWARDの仕組みの説明/AWARD表彰(6組)/HEROs of the year賞表彰/審査員総評
・参加者:中田英寿(サッカー)/東俊介(ハンドボール)/池田信太郎(バドミントン)/井上康生(柔道)/上原大祐(パラアイスホッケー)/大林素子(バレーボール)/萩原智子(水泳)/佐藤琢磨(モータースポーツ)/白石康次郎(ヨット)/長嶋万記(ボートレース)/根木慎志(車いすバスケットボール)/村田諒太(ボクシング)山本隆弘(バレーボール)
※日本財団 HEROsアンバサダーには19名(12月11日現在)のアスリートが協力。
・審査員:香取慎吾(タレント)、中井美穂(アナウンサー)、中江友里(女優・作家)、
藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表)、松井一晃(Sports Graphic Number 編集長)、
松田裕雄(Waisportsジャパン)、間野義之(早稲田大学スポーツ科学学術院教授博士)