「SAKE COMPETITION(サケコンペティション)」実⾏委員会は、6月11日(月)に出品酒数、世界最多の日本酒コンペティションSAKECOMPETITION 2018」表彰式を開催し、「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「吟醸部門」「Super Premium部門」の全5部門に加えて、昨年新設された「ラベルデザイン部門」、「スパークリング部門」、そして今年新設された「海外出品酒部門」の全8部門において、世界一おいしい日本酒を発表しました。7回目となる今年は全国455蔵(海外出品酒数:17点)の海外産日本酒も含め、昨年を超える世界最多となる1772点もの日本酒が出品され、5月に開催された予審・決審を通じて、各部門上位受賞蔵が決まりました。
当日は実⾏委員を務める、中⽥や、マルチな活躍を⾒せるいとうせいこう⽒、⼥優の祥⼦⽒、アーティストのACIDMAN大木伸夫⽒、デザイナーの森⽥恭通⽒がゲストプレゼンターとして会場に駆けつけ、各部門上位3位に輝いた蔵元を表彰しました。初めに発表された、ラベルデザイン部門1位は兵庫県の富久錦の「新緑の播磨路」が獲得。「まだ3〜4年くらいの商品普段⽣活している播州平野の四季を意識している。今回はその中でも夏をイメージしての作品。」とラベルに込められた思いを語りました。続いて、同じく今年から新設された「スパークリング部門」昨年に引き続き1位は岩手県の「南部美人あわさけスパークリング」が獲得。「純米酒部門」では、福島県の有名酒蔵、宮泉銘醸の「會津宮泉純米酒」が受賞。「とにかく嬉しいです。ありがとうございました。福島県には、年齢問わず多くの人が酒造に関わっているので、協⼒し合い、これからも福島のお米で作り続けていきます。」と福島のさらなる発展を願いました。そして部門最多出品数の534点「純米吟醸部門」の頂点に輝いたのは、三重県最多の受賞回数を誇り、今回のJAL賞にも選ばれた、清⽔清三郎商店の「作恵乃智」が受賞。「声が震えてしまうほど嬉しいです。とにかく嬉しいです。トロフィーは割れてしまいそうでこわいです。」と受賞の重さを噛みしめていました。「純米大吟醸部門」では、岩手、南部美人の「南部美人純米大吟醸」が1位になりました。「スパークリング部門」と2冠を達成した南部美人は「本当にビックリしています!まさか純米大吟醸で賞をいただけるとは思っていませんでした。私達の蔵は、いま一⽣懸命、技術開発、改革に取り組んでおりまして、それが形になってきているんだな、ということを、うちの杜⽒、スタッフに心から感謝をしております。」とまさかの2冠に嬉しさを爆発させました。そして吟醸部門は岡山県、宮下酒造の「極聖大吟醸」が1位を獲得。「このような素晴らしい賞をいただいて、本当にびっくりしております。大変嬉しい反面、まだ驚いています。みんなで頑張って造った酒なので、このような素晴らしい賞をいただけて、本当に感謝しております。ありがとうございました。」と驚きを隠せない様⼦でした。
そして今年から新設された「海外出品酒部門」では、アメリカArizona Sakeの「Junmai Ginjo Nama」が1位を受賞。受賞した、日本人の桜井厚夫⽒は「この場を借りて伝えたいことは、日本のそしてアメリカの友人、知人のみなさん。いつも支えてくれている妻、家族にありがとうと伝えたいです。そして、ここにお集まりの皆様にも御礼を申し上げます。」とアメリカから日本に駆けつけ、⺟国日本で感謝の気持ちを述べました。「Super Premium部門」は栃木県のせんきん「醸」が初受賞しました。ゲストプレゼンターである中⽥英寿は「世界中⾊々な所に⾏きますが、(ワインもそうですが)飲料は⾷事と一緒に広がることが多いと思います。日本でも、イタリアン、フレンチが多くなってきてワインも⾊々な種類が増えてきたのと同じように、海外でも日本⾷が増えてきたことで日本酒も多くなってきました。次のステップは、日本⾷でない場所で日本酒が飲まれるようになることだと思います。日本でも25年くらい前から和⾷屋でワインが飲まれるようになりましたが、同じレベルに日本酒が日本⾷以外で飲まれることが大事だと思います。」とこれからの日本酒界に期待し、本イベントを締めくくりました。