Posted on 01 July 2015
中田英寿プロデュース日本酒バー
「SAKENOMY Project supported by e仕事」
漆の人間国宝・室瀬和美氏に師事する「塗師」を目指す5名が
万博開催中のミラノで「漆塗り」「絵馬」「日本酒」など
ジャパンクオリティを世界に向けて発信!
日程 : 2015年6月20日(土)〜6月24日(水) ※イタリア現地時間
場所 : イタリア・ミラノ SWISS CORNER (Via Palestro, 2 – 20121 Milano)
出席者 : 中田英寿、室瀬和美(漆芸家/「蒔絵」重要無形文化財保持者)
塗師志望者5名(男性3名、女性2名)、SAKENOMY 協力関係者
日研総業株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:清水浩二、以下:日研総業)は、中田と、「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクトを立ち上げ、モノづくりによって日本の若者の働き方を豊かにしていくべく、様々な活動を2014年より取り組んでいます。
今回のプロジェクトでは、万博がおこなわれるミラノに向けて、伝統工芸から現代の製造業まで、モノづくりの“ジャパンクオリティ”を国内外に伝え、次世代に繋いでいく一流の「塗師」を育成するキャンペーンがスタートすることとなりました。求人サイト「e仕事」にて、次世代の「日本の塗師」を一般から募集し、倍率約40倍の応募から5名の“モノづくり人”を選出。選ばれた5名は、漆芸家で重要無形文化財保持者(人間国宝)の室瀬和美氏の元で漆塗りを体験し、その技術や精神を受け継ぐ現代の自動車塗装についてまで学びました。
イタリア・ミラノでは、日本酒や伝統工芸品など、“日本のモノづくりの魅力”を世界に広く発信することを目的として中田英寿と共同で6月20日(土)から6月24日(水)の間、「SAKENOMY Project supported by e仕事(サケノミ- プロジェクト サポーテッド バイ イーシゴト)を期間限定オープンし、5名の「塗師」研修生とともに日本のモノづくりを世界に向けて発信しました。
店舗では、5名の研修生が室瀬和美氏の指導のもと作成した漆の酒器(漆器)で日本酒を振る舞ったり、漆塗りをはじめとした日本の伝統文化や“日本のモノづくりの魅力”をアピールしました。研修生が作った酒器を試したイタリア人のゲストは、「日本酒は温めて小さな器で飲むものだと思っていたけど、冷やして飲んでも美味しいのは発見。いろんなグラスで飲むのもおもしろい。漆の器で飲んでみたけど、口当たりがなめらかでまるでワインのようなフルーティーさと飲み口だった」と驚いた様子でした。
また、研修生たちが「日本の伝統文化に触れてほしい」「日本の“塗り“を体験したほしい」と用意した絵馬には約300もの願いが書き込まれました。ご来場いただいた方々の幸福を日本の神様に託すため、絵馬を日本に持ち帰り下賀茂神社に奉納する予定です。
プロジェクトの集大成を迎えた研修生に対して中田氏は「自ら作ったモノが現地の方々に使われることで、製品として出来上がった瞬間を感ることができたと思います。今回得た経験や課題が、彼らの次の活動に繋がっていけたら良いですね。彼らの活動を通して、ミラノでも“モノづくり”がこれだけ評価されるということが分かってもらえたら僕も嬉しいです。」とコメント。
研修生の土岐絵理(21)さんは、「自分の作った酒器でお酒を振る舞ったときにお話しながら、制作に1ヶ月近くかかっていることや、日本のモノづくりの重みや奥深さをお伝えすることができた」と現地でのプロジェクトを振り返りました。かけつけた室瀬さんも「漆が表面の下に何層も下塗りがあるように、表面だけでなく中身や本質をこれかれも伝えていって欲しい」と研修生の今後に期待している様子でした。
これからも「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」では、日本のモノづくりを支援するだけでなく、それを世界に向けて発信してまいります。
モノづくりによって日本の若者の働き方を豊かにする「モノづくりニッポン e 仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクト。今回のプロジェクトは、伝統工芸から現代の製造業まで、モノづくりの“ジャパンクオリティ”を国内外に伝え、次世代に繋いでいく一流の「塗師」を育成することを目的にスタートしました。漆芸家で「蒔絵」重要無形文化財保持者(人間国宝)の室瀬和美氏のもとに5名が弟子入りし、約3ヶ月間に渡り、漆塗りの“酒器”を製作。
この6月のSAKENOMYレセプション(6月19日)にてお披露目され、実際に研修生らも日本酒を自身が作った酒器で提供しました。
「SAKENOMY」開催にあわせ、店舗の看板に“酒樽”を使用。酒樽中央の「SAKENOMY」の文字は、今回のテーマでもある「塗り」にフォーカスし、日本古来より重宝されてきた「漆」で塗られています。ロゴを塗ったのは、一般より塗りをテーマに「塗師」として募集した研修生によるもの。蒔絵の人間国宝である室瀬和美氏の手ほどきを受けながら完成させました。柄のモチーフである「七宝紋」は、着物や茶道具、様々な装飾品にも使われていて、同じ大きさの円が四方八方、または十字に広がり、円の重なり、繋がり連続から「繁栄」を意味しています。
SAKENOMY内には「絵馬」を書くスペースを設置。
日本で塗りを学んだ、塗師スタッフ達が日本の伝統的な「絵馬」に、SAKNOMYに来場されたお客様の“願い”を書くことを塗りの技術をもってサポート。完成された絵馬は、後日、下賀茂神社に奉納されます。
SAKENOMY活動の様子はこちらから↓
http://nakata.net/milano2015/